ステークホルダーダイアログ 2011年度

社会・環境への取り組みについてご意見をうかがいました。

ファミリーマート30周年にあたり、環境保全活動やエコストア、環境配慮型商品、社会インフラとしてのコンビニエンスストアなど、ファミリーマートの「社会・環境への取り組み」についてご意見をうかがいました。
一部をご紹介するとともに、次年度の取り組みに活かしてまいります(文中敬称略)。

「社会・環境への取り組み」についてご意見を伺っている様子

ダイアログ開催日 : 2011年4月11日
場所 : ファミリーマート本社会議室
出席者 : 立教大学大学院
21世紀社会デザイン研究科の修了者のみなさん

ステークホルダー・ダイアログ参加者の皆さま

横手 仁美さん

石井 大輔さん

立教大学大学院
21世紀社会デザイン研究科
修士課程修了

[現在 国際協力NGO広報・渉外担当職員]

渋谷 弘延さん

稲見 陽子さん

立教大学大学院
21世紀社会デザイン研究科
博士後期課程4年

[元 スイス系医薬品メーカー広報・CSRグループ マネジャー]

青木 正篤さん

籏野 有紀子さん

立教大学大学院
21世紀社会デザイン研究科
修士課程修了

[現在 外資系広告代理店勤務]

ファミリーマート参加者

宮本 芳樹

専務取締役
管理本部長

宮本 芳樹

大野 文明

管理本部
社会・環境推進部長

大野 文明

粥川 昭浩

管理本部
社会・環境推進部
マネジャー

粥川 昭浩

店舗見学会 店舗での「社会・環境への取り組み」について具体的に紹介しました。

ダイアローグを始める前に、開催場所である本社近くの店舗「サンシャイン南店」で、「ファミリーマートらしい」商品やサービスを参加者にご紹介しました。説明がないと環境配慮型商品だと普段はなかなか認知されていないようでした。

 

店舗見学会の様子1

店舗見学会の様子2

店舗見学会の様子3

「ファミリーマートらしさ」の訴求

稲見

社会・環境報告書に「ファミリーマートらしさ」という記述がありますが、「らしさ」とは何かがはっきりと伝わってきません。もっと明確に「ファミリーマートらしさ」とは何かを訴えた方がよいのではないでしょうか。

石井

ファミリーマートの5つの行動指針についてデザイン化したファミマシップは、誰にでも分かりやすい言葉で書かれています。すごく努力して「ファミリーマートらしさ推進活動」について伝えようとしている表現だと思います。

籏野

お店の方が優しい感じで「いらっしゃいませ」と声を掛けます。これが「らしさ」なのかなとも思いますが、もっと「らしさ」を可視化することで、より一層理解が深まるのではないでしょうか。

宮本

ファミリーマートは、加盟店、お取引先、社員が、共に成長・発展を目指しています。政策発表会への参加率は100%で、加盟店と当社の関係がすごくいいんです。これも一つの「らしさ」ですが、ご指摘のように、「らしさ」を強く打ち出していくことも必要ですね。

ファミマシップと環境活動

石井

ファミマシップのなかで、環境活動はどのように位置づけられているのでしょうか。環境活動の推進では、ある程度、本部の強いリーダーシップも必要かと考えますが。

大野

本部と全加盟店を含む環境マネジメントシステムを1999年に構築し、ISO14001の認証を取得しました。レジ袋や使用電力量などの削減については、事務所単位の目標までで、各個店まで具体的な削減目標を立てて強力に推し進めるようなことはありませんでしたが、経費削減にもなりますから、今後は必要と考え取り組んでいきます。

環境配慮型商品をアピール

籏野

照明をLEDに替え、照度を落とすなど工夫されていますが、コンビニエンスストアの最大の特徴は、多くの店舗をシステムで管理している点です。本部がちょっとした変化を促すだけで、環境面で大きな影響を与えます。ただ、節電などの取り組みは「守り」の環境配慮です。これに対して、生活者は「環境や社会に配慮しているものを使う方が心地よい」という傾向が強まっていますから、環境配慮型商品などを積極的にアピールしてはいかがでしょうか。

大野

ライフスタイルやニーズが変わっていくと、そうした商品が急速に伸びると考えますから、消費者へのグリーン購入についても率先して発信する取り組みも必要ですね。

被災地支援と災害への備え

宮本

コンビニエンスストアが社会インフラになったとはいえ、この度の大震災では、電気がないとどうしようもないことを痛感しました。環境配慮型で、かつ自立できるような新しい店舗の必要性を感じています。

大野

将来的には、コンビニエンスストアも含め、社会全体で非常時に電源を確保できるシステムが構築されると考えます。また、どの店舗でも太陽電池パネルと蓄電池を備えておけば、夜間の緊急時にもその電力で簡単な照明とレジだけを動かすことも可能となります。

石井

災害協定の締結数はどれくらいでしょうか。また、災害時だけでなく平時の取り組みも重要だと思いますが、普段は地域のなかでどのような活動をされているのですか。

粥川

43府県との間で災害協定を結んでいます。今回は、配送機能と調達能力を活かして被災地へ救援物資を届けました。平時は行政の避難訓練や防災訓練、防災会議に積極的に参加しています。こうした取り組みの積み重ねが、いざというときに役立ったと考えます。

宮本

当社のビジネススタイルはフランチャイズ・システムですから、災害時には、まずフランチャイジーの生活を支援するというのが基本です。各フランチャイジーの生活をどうやって守るのかということに、ずいぶんと時間を割きました。

粥川

フランチャイジーの復興に関しては、できることならもともとあった場所で店舗を再興し、周辺地域のインフラとしてきちんとサービスを提供していくことを目指したいと考えています。

籏野

震災を機に、コンビニエンスストアが社会インフラとして見直されると思います。安定性が大事ですが、震災後は、チェーンによってビールはあるのに水がない、逆に水はあるけどビールがない、というように物流が混乱することもありました。

地域社会とコンビニ

稲見

地域と密着していることが、これから非常に大事になってくると思います。地域のニーズに応えられない企業はやはり生き残っていけません。海外におけるグローバル企業でも同じです。地域のニーズを吸収し、地域に生活する人たちに味方しないと生き残れないと考えます。

宮本

地域の大きな流れは高齢化で、皆さん遠くまで買い物に行かなくなり、商圏も小さくなっています。ファミリーマートは、大阪で毎日新聞と連携し、宅配をスタートさせました。また、食の安全・安心について、一層アピールする必要もあります。

独自性のある社会貢献

籏野

コンビニエンスストアの社会貢献は重要で、消費者からも求められているときだと思っています。そうしたなかで、「Famiポート」のような便利なシステムと募金を組み合わせたように、大きな力を発揮できると期待しています。

稲見

総花的に色々なことに取組むのではなく、本当に必要とされながらも行政も他社も手をつけていず、しかもその企業でなくてはできないような部分で力を発揮してもらうことが、今、求められていると思います。

石井

コンビニエンスストアは私たちのライフスタイルの一部だと思います。そう考えると、コンビニエンスストアが変わっていくことで、ライフスタイルを変えていくことも可能ではないでしょうか。環境や災害、貧困などさまざまな社会問題が世の中にはあります。それらの解決につながるような商品やサービスを扱うことで、新しい価値観、ライフスタイルを店頭から提案していただきたいと思います。

宮本

これからは長いタームで物を見ていかないと、会社は生き残れません。こういった機会をぜひまた作っていきたいと思います。今日は本当に勉強になりました。ありがとうございました。

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