ステークホルダーダイアログ 2012年度

特集2 ステークホルダーダイアログ

ダイアログ開催日:2012年4月23日

「夢の掛け橋募金」の寄付先である民間団体(NPO/NGO)の皆様に、社会インフラの役割を担うコンビニエンスストアとしてファミリーマートは何をすべきか、またどのように地域とのつながりをつくっていくのが良いかなどのご意見をうかがいました。一部をご紹介するとともに、次年度の取り組みに活かしていきます。(文中敬称略)

ステークホルダー・ダイアログ参加者の皆さま

横手 仁美さん

横手 仁美さん

特定非営利活動法人
国際連合世界食糧計画
WFP協会
事務局長

渋谷 弘延さん

渋谷 弘延さん

公益社団法人
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
専務理事・事務局長

青木 正篤さん

青木 正篤さん

公益社団法人
国土緑化推進機構
常務理事

澁澤 寿一さん

澁澤 寿一さん

特定非営利活動法人
共存の森ネットワーク
副理事長・農学博士

ファミリーマート参加者

宮本 芳樹

専務取締役
管理本部長

宮本 芳樹

大野 文明

管理本部
社会・環境推進部長

大野 文明

粥川 昭浩

管理本部
社会・環境推進部
マネジャー

粥川 昭浩

「ファミリーマート夢の掛け橋募金」支援先団体

国連WFP協会

©WFP/Rein Skullerud

国連WFP協会は、国連唯一の食糧支援機関であるWFP国連世界食糧計画の日本における公式支援窓口を担う認定NPO法人です。

国土緑化推進機構

国土緑化推進機構は、国土緑化運動を国民運動として推進するために設立された社団法人です。

セーブ・ザ・チルドレン

©Save the Children

セーブ・ザ・チルドレンは、国連公認の国際子ども支援NGOです。東日本大震災では、5ヶ年計画で復興支援事業を展開しています。

共存の森ネットワーク

共存の森ネットワークは、「聞き書き甲子園」という活動から生まれた、人と森、地域をつなぐ活動を行うNPO法人です。

地域と寄り添うために

コミュニケーションの場としての新しいコンビニ

澁澤

今回の震災で、コンビニが果たした役割は大きかったですね。被災地では、「コンビニがあることで、ものすごく安心した」と言う方に何人も会いました。今、被災地をはじめとする日本の地域で求められているのは、かつての「村の雑貨屋」ではないでしょうか。モノを売るだけではなく、村の人たちがそこでお茶を飲んで、話し合いをして、心のケアまで行われていたような。図らずも今回の震災で、コンビニがその役目を果たしました。今後、人と人との接点をつくる場所として、コンビニが見直されてもいいのではと思います。

大野

今回、被災地の一部店舗にコミュニケーションスペースをつくりました。東南アジアにおいては、イートインスペースを積極的に導入することも検討しています。ただ、私たち店側だけで考えてしまうと、本当のニーズにたどり着けない可能性があります。地域の方々やNPOの皆様にご意見をいただくことで、地域に寄り添った、本当に価値のあるお店をつくっていきたいと思います。

地域に密着するためのパートナーシップを築く

渋谷

開発途上国では、基本的に学校を中心として生活が成り立っています。学校の近くに出店して、店内に保育所をつくってはいかがですか。ファミリーマートに行けば、子どもの面倒を見てもらえて、井戸端会議もできると、地域住民に喜ばれますよ。

大野

保育所併設型のコンビニエンスストアを展開することで、その国の教育支援をファミリーマートが担えるということですね。

渋谷

そうです。ITが普及したおかげで、今は日本でも、途上国でも、情報がすぐに広がります。ですから、地域社会と良好な関係をつくらないと商売ができません。また、東南アジアは、洪水や地震など自然災害の多い地域です。さまざまな事態に対応するには、現地の団体や企業とのパートナーシップが重要です。お金をあげるのではなく、ジョイントベンチャーをつくるといいですね。パートナーの成功が自分たちの成功につながるので、人脈やアイデアなど多くの協力を得られます。アジアには優秀な人がたくさんいますから、協力しあわないともったいない。

事業そのものをCSRにし地域に還元できる仕組みを

大野

さらに、本業そのものがCSR活動となり、利益を地域へ還元できるような仕組みができないかと模索しています。

青木

地産地消というか、地域で完結するようなコンパクトな流通の仕組みがあるといいですね。今、日本の森林は、間伐できずに荒れています。そこで、高知の「土佐の森・救援隊」というNPOは、自分たちで間伐した材木を薪として販売し、対価を地域通貨で受け取る仕組みをつくりました。森林保全に貢献できるうえ、地域の中でお金が循環するシステムです。ファミリーマートさんはすでに木材店舗をつくられていますが、今後、新たに出店するときに、その地域の木材を活用してはいかがでしょう。

宮本

地域の森林保全と、地域の繁栄につながる、いい取り組みですね。検討させていただきます。

粥川

地産地消の取り組みとして、山梨県のファミリーマート店舗の一部で、地元農家の方々がつくった菜種油を販売しています。こうした取り組みを全国へ広げていきたいと思います。

持続可能な社会貢献

楽しむことで持続可能な貢献ができる

青木

私たちが行っている「企業の森づくり」というボランティア活動は、ご家族で参加される方が多く、子どもたちから「楽しかった、また行きたい」と言われます。担当者が、皆さんに楽しんでいただくための工夫をあれこれしているのです。「また参加したい」と思ってもらえないと、活動は続きませんから。

粥川

楽しいから行っていることが、そのまま地域貢献につながっているというのは理想的ですね。ファミリーマートでは、山梨県の耕作放棄地の再生活動を行っています。ファミリーマートの社員や子どもたちが、やはり楽しみながら農作業をしているんですよ。小さな活動ですが、継続していくことによって、将来、大きな力になるのだと思っています。

継続する活動が人の心をあたたかくし世の中を変えていく

横手

社会活動はサステイナブルでなければいけませんね。ファミリーマートさんに特別協賛いただいている、WFPエッセイコンテストが今年で9年目を迎えました。昨年は「『食べる』を考える」をテーマに幅広い世代から募集し、トップのWFP賞に輝いたのは福島県の中学生の作品でした。心を打つ文章に多くの人が感動し、勇気づけられました。受賞した中学生は秋田県に避難しており、ご両親と離れて暮らしているそうです。それが今回の表彰式で、家族に再会できたと喜んでくれました。日本で困難な状況が続く中、コンテストを通して温かいひとときを持つことができたのは、ファミリーマートさんの継続的なCSR活動があってのことです。今後もさまざまな形での支援やパートナーシップ活動を続けていただきたいと願っています。

宮本

私たちファミリーマートが約30年間こうして存続しているのは、社会や地域に育てられてきたからです。その分、恩返しをしなくてはいけないと思っています。一生懸命、今まで以上にCSRに取り組みたいと思います。これからもどうかよろしくお願いします。本日はありがとうございました。

関連情報

ページトップへ