ステークホルダーダイアログ 2013年度

特集2 ステークホルダーダイアログ 「あなたと、コンビに、ファミリーマート」に込められた思い。今、ファミリーマートにとって果たすべき重要なCSRとは。

「あなたと、コンビに、ファミリーマート」に込められた思い。今、ファミリーマートにとって果たすべき重要なCSRとは。

社会・生活インフラとして、社会的責任を果たすために必要な事を、有職者の方にお聞きしました。

秋山 をね氏

秋山 をね氏

株式会社インテグレックス
代表取締役社長

SRIファンドへの投資助言だけでなく、企業・組織の理念実現による"Integrity for Sustainability"を目指し、CSRサポートプログラムをさまざまな企業に提供している。

髙岡 美佳

髙岡 美佳

立教大学経営学部教授
株式会社ファミリーマート 社外監査役

専門分野は消費者行動の変化と流通システム、フランチャイズシステムと企業組織・制度・文化、サスティナブル社会の形成と消費コミュニケーション。
2011年5月、当社社外監査役就任。

本業を通じて社会に貢献する。それがファミリーマートという会社。

高岡

まずは本年1月1日に社長に就任された中山社長から、ファミリーマートのCSRの本質について、秋山先生にご説明いただけますでしょうか?

中山

国内のファミリーマートには毎日1店舗当たり約1,000人、全店で約1,000万人の方々がお買い物されています。また、そこで働くストアスタッフが10万人以上いらっしゃいます。10万人のストアスタッフが、国民の10%にあたる方々に、仕事を通じてモノやサービスを提供し、より良い生活に貢献しています。それは同時に10万人のストアスタッフの生活を支えていることにもなります。
ドラッカー※は組織の3つの役割として、「使命を果たす」「働く人を活かす」「社会の問題の解決に貢献する」と言っていますが、私たちは日々の仕事でそれを果たしている、素晴らしい職場であると認識しています。本業を通じて社会に貢献する。それがファミリーマートという会社であり、ファミリーマートで働くということだと思います。

秋山

今のお話はCSRの本質だと思います。CSRの根幹は企業が理念を事業の中で実現していくことだと思います。事業を通じてどのように社会に貢献していくかが重要であり、そのためにも、ストアスタッフ一人ひとりがその想いを理解し、共有し、自分事として日々の仕事に落とし込んでいく。また、そのために会社がどのような取り組みをしていくかが重要になってきます。

※ピーター・ドラッカー: 経済学者・経営思想家。「マネジメントを作った人」と称され、「企業の社会的責任」「知識労働者」  「民営化」などの新しい概念を打ち出し、世界のビジネス界や経営者に大きな影響を与えた。

現地のパートナーとの信頼関係が、グローバルNo.1を目指すファミリーマートの重要課題。

秋山

急速な海外展開により海外で働いている従業員、あるいは海外のお客さまが急増しています。こういった方々に対し、どのようにファミリーマートの考え方を理解してもらい、共有してもらい、事業活動を現地化していくか。グローバルNo.1を目指す企業として、非常に重要なチャレンジになってくると思います。

中山

小売りという仕事はローカルと言いますか、その土地に密着した仕事です。そこに、外資の大手企業が、ただ仕組みだけを持ち込んで仕事をさせるというスタンスは通用しません。近代的な流通業・小売業が立ち上がり発展していくには長い時間が掛かります。本当にその国で末永く事業を発展させるためには、現地パートナーとの信頼関係を強固なものにしていく必要があります。我々の価値観を共有できるビジネスパートナーを見つけ、そして彼らに主導権を取っていただいて一緒に成長できるようにしていく。それが海外進出における我々の基本スタンスです。

高岡

海外のパートナーと価値観を共有するとなると、現地での労働慣行や人権、環境など、さまざまな違いを乗り越える必要があるかと思います。ISO26000などの国際的な社会的責任の規格にもつながりますが、そこは非常に難しい問題ではないかと思います。

秋山

地域や業種によっての違いはありますが、大切なのは、自社の理念や価値観は会社の軸としてしっかり共有し、日々の業務についてはローカライズするということです。当たり前のことですが、現地の状況をよく見て、よく聞き、理解するということ。日本との違いは、違いとして認識するということが重要で、その認識さえあればそんなに失敗することはないのかと思っています。

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