あなたと、コンビに、FamilyMart

2007年01月01日
企業情報

2007年 新年 年頭のご挨拶

株式会社ファミリーマート代表取締役社長 上田準二

 新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

【2006年概況】

 2006年は、企業業績の好調を受け「いざなぎ景気」を超えたなど、マクロ的な日本の経済状況は好調に推移しました。しかしながら、年金・社会保障等将来への不安もあり、消費者の購買意欲はなかなか高まらず、小売業界としては全般的に厳しい環境が続いた1年でありました。もちろん、コンビニエンスストア(CVS)業界も例外ではなく、既存店の売上が低迷する中、既存店のテコ入れではなく新業態を作るなど、各社各様に打開策を探ってきた1年でした。
 ファミリーマートは、生鮮品等の「ファミマフレッシュ」の本格展開、個店に合わせた品揃え「ファミマワンダーコーナー」の展開などで既存店の売場活性化を最優先に進め、9月には次世代サービスへ対応するための新店舗システムへの入れ替えにも着手しました。
 そのような中、ファミリーマートは7月の北海道進出で全47都道府県への出店を完了し、名実共に真のナショナルチェーンとなりました。また海外においても、12月に台湾で2,000店舗を達成するなど、チェーントータルでは約13,000店舗となり、グローバル2万店構想へ弾みをつけた年でした。
 また、創立25周年を機にファミリーマートの「基本理念」を制定、ファミリーマートはお客様に対して「気軽にこころの豊さ」を提供するチェーンであることを、改めてお客様に宣言いたしました。
 

【2007年に向けて】

 2007年は、日本経済は落ち着きを取り戻すものの、私たちCVS業界おいては引続き厳しい経営環境が続くと認識しています。ファミリーマートにとりましても、今年の厳しい競争を勝ち抜かなければ、将来の持続的成長に多大な影響を及ぼすものと覚悟して1年を戦ってまいります。また、将来のファミリーマートの新たな収益源ともなり得る新規サービスビジネスにトライする挑戦の年だとも考えています。
 

【国内でのドミナント、海外での積極的な展開】

  私は、この1〜2年でCVS業界の勢力図はほぼ確定すると考えておりますので、今年も引続き積極的に出店してまいります。昨年、47都道府県の出店は完了しましたが、今年は、既存地域のドミナントの形成、ビルドアンドスクラップによる商圏の確保、新規地域における店舗網の拡大を通して国内の店舗ネットワークをより密なものにしてまいります。また今年は、海外の店舗数は国内のそれを逆転いたします。店舗数の増加はもちろんのこと、各国、各社間におけるグローバルな共同キャンペーンや、共同調達など、ファミリーマートグループとしてのシナジーを高めていく1年としてまいります。
 

【コンビニエンスという軸をぶらさずに、新規サービスへ対応する】

 これらの出店戦略は、新サービスへの対応とも密接した関係を持っています。全国47都道府県により強固な店舗網を張り巡らせることによって、はじめてお客様に「ユニバーサルサービス」を提供できるようになるからです。
 昨年9月から順次導入している新店舗システムでは、POS機器の入れ替え、全国各店舗を光ケーブルで繋ぐネットワークの構築などのハード面の整備を2月末までに完了し、いよいよ今年はソフト面の新規開発・導入に着手します。
 CVSは、黎明期には街の「冷蔵庫」、そして「台所」、さらに今では銀行ATMの設置や電子マネーの利用など「サイフ」代わりといったように、時代によってその役割を変化させてきました。
 これからのCVSは、単なる物販だけではなく、拠点を活かした新たなサービスの「アクセスポイント」「デリバリーポイント」「決済ポイント」として機能していくことでしょう。ファミリーマートは、あくまでもお客様の利便性向上、既存店の収益向上というCVSとしての『軸』をぶらさずに、次の新たなステップを踏み出すべく、新規サービスに挑戦してまいりたいと思います。
 

【中高年の消費マインドを刺激する商品開発の推進】

 とはいえ、すぐにこのような新しいサービスが根付くわけではありません。並行して今年も引続き現在の最重要カテゴリーである中食の強化に努めてまいります。
 特に、中高年向けの商品開発に積極的に取り組んでまいります。いよいよ訪れる2007年問題で、団塊の世代を中心とした中高年層の消費シーンは大きく変わることでしょう。その時に重要な役割を担うのが、「心に近いコンビニ」なのです。ファミリーマートは、この消費行動の変化を大きなチャンスとして捉えていますが、中高年の消費がこれから活性化するかどうかは、私たち小売業が責任を負うところが多いと認識しています。そのため、ファミリーマートでは、彼らの消費マインドを刺激する商品開発をいっそう進めてまいります。そして、よりお客様に対して「安心・安全」な商品をお届けするよう取り組んでまいます。
 また、昨年より本格的に開始いたしました「ファミマフレッシュ」「ファミマワンダー」など、既存店において「驚き」「感動」「癒し」をお客様に感じていただける店舗作りに引続き邁進してまいります。
 

【「あなたと、コンビに、ファミリーマート」ホスピタリティ溢れる店舗作り】

 オペレーション面においても、「あなたと、コンビに、ファミリーマート」のスローガンの元、「ファミマシップ(※)」を全社員、加盟店、従業員が共有することでお客様に「気軽にこころの豊さ」を感じていただけるようなホスピタリティ溢れる店舗作りを進めてまいります。そのために、ファミリーマート本部は加盟店への支援を一層強化し店舗のクオリティを高めてまいります。
(※)「ファミマシップ」…「お客様の期待を超えよう」「仲間を信じ共に成長しよう」「豊な感性を磨こう」「挑戦を楽しもう」「世の中に向って正直でいよう」

 2007年の干支は「亥(いのしし)」です。「亥」は、『勇気』と『冒険』の象徴とも言われています。まさに、私たちファミリーマートの合言葉である「元気」「勇気」「夢」にぴったりであり、さらに「挑戦」を楽しむ年にしたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2007年元旦
株式会社ファミリーマート代表取締役社長
上田 準二


以上

ニュースリリース2007年

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