あなたと、コンビに、FamilyMart

ステークホルダーダイアログ 2013年度

特集2 ステークホルダーダイアログ 「あなたと、コンビに、ファミリーマート」に込められた思い。今、ファミリーマートにとって果たすべき重要なCSRとは。

「あなたと、コンビに、ファミリーマート」に込められた思い。今、ファミリーマートにとって果たすべき重要なCSRとは。

CSRと経営の一体化。ファミリマートの競争優位性を支える基盤。

高岡

CSRというのは、直接売上につながらない無駄なコストだと思っている方もいらっしゃると聞きます。一方、最近はCSRが競争優位性につながるという考え方もありますが…。

秋山

今、世界の動きを考えると、社会への責任や社会への貢献を考えていない企業は、そもそも競争の土俵 に上がれないという状況になっているかと思います。 CSRは競争優位性を支える基盤になると思いますし、CSRと経営を一体化していかなければ、企業の持続的な成長はあり得ないというマインドに変化していかないと、恐らく本当の意味での競争力につながるCSRの取り組みはできないと思います。

写真

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中山

そうですね。やはりCSRの意識がない企業は長期的に存続できないと思います。「私」「現在」ということではなく、「あなた」「将来」という価値観で仕事をすることが重要です。「私」「現在」という価値観で仕事をすることは、確かに今期の決算には効果があるかもしれませんが、将来のマイナスとして返ってくる。だから「あなた」「将来」という価値観で仕事に取り組んでいけるような企業にしたいと思っていますし、それを「ファミリーマートらしさ」としていきたいと思っています。次の世代のために「今、いい仕事をする」というマインドをファミリーマートの企業文化にしていきたいと思っています。

秋山

最近の株主の注目点からいえば、「私」「現在」という会社より、「あなた」「将来」という会社の方がイノベーティブだということでしょう。本業を通じた社会的な課題解決が最近のCSRの考え方となっていますが、課題があるところには必ずビジネスチャンスがあり、企業が課題を解決する中でビジネスが生まれ、利益につながるのです。

中山

もちろん、今期きちんと利益を出していないと企業として存続できないので、「今日」のことも重要です。ただ、何か判断に迷った時に、「私」「現在」という価値観でYESとするか、「あなた」「将来」という価値観でYESとするか。足元のことも重要ですが、その価値観で考えるということが重要だと思います。

高岡

社会・生活インフラであるファミリーマートにとって、CSRに取り組むことで事業価値を通じた存在価値を一層高められるということですね。本日はどうもありがとうございました。

ステークホルダーダイアログを受けて

当社のCSRについて、秋山先生に大変貴重なご意見をいただきました。
どうもありがとうございました。
秋山先生がおっしゃる通り、CSRを浸透させるのに重要なことは社員にしっかりと考え方を伝え、私自身が社員との信頼関係をしっかりと構築する中で、率先して取り組むことと考えています。ファミリーマートグループとして志をひとつに、地域社会で、そしてグローバル社会で皆様に愛される、社会・生活インフラとしてのファミリーマートを目指していきたいと考えています。
 私たちの仕事は、お客さまに「より良い生活」を送っていただくお手伝いをすることであり、地域社会の課題解決に直接つながる社会に貢献する仕事です。その一方でサプライチェーンとしては、一方が幸せになり、もう一方が不幸になるような仕事、いわゆるゼロサムの仕事では全く意味がありません。ファミリーマートにかかわったすべての方に喜んでいただき、その喜びが私たちの喜びにつながる。そのようなプラスサムの仕事をすることが重要で、それこそが一流の仕事であり、ファミリーマートの目指すCSRだと思っています。社員には次の世代のために「今、いい仕事をする」という価値観をマインドセットしCSRに取り組んでいく考えです。

中山勇

中山 勇

株式会社ファミリーマート
代表取締役社長

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