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サステナビリティも、「あなたと、コンビに、ファミリーマート」

サステナビリティも、「あなたと、コンビに、ファミリーマート」

消費者の価値観に寄り添う

私たちを取り巻く環境は大きく変化し続けています。国内ではインフレが本格的に進行し、物価高騰によって消費者の生活防衛意識が高まっています。海外では、トランプ政権による経済政策や国際対応が多くの混乱を招いています。しかし、サステナビリティという文脈では、時代の流れは不可逆的です。気候変動による災害や異常気象の発生は、今後、ますます私たちの生活や経済に影響を与えることが懸念されます。

 

そうした中、サステナブルな社会の継続を重視する消費者の価値観は、世界共通の強い潮流となっています。ファミリーマートは、こうした消費者の価値観に応え、未来の世代に対して責任ある行動をとっていく必要があります。持続可能な地域・社会づくりに貢献するため、お客さま、お取引先、地域社会など、様々なステークホルダーとの接点を活かし、社会課題の解決に取り組んでいくことが、私たちの使命であり責任でもあります。

独自の取り組み

ファミリーマートは、全国に1万6000店舗強を展開するコンビニエンスストアチェーンです。店舗というお客さまとのリアルな接点を活かすことで、ファミリーマートだからこそできる様々なサステナビリティの取り組みを行っています。

 

「ファミマフードドライブ」は、ご家庭にある食べきれない食品を店舗にお持ち頂き、地域の福祉団体や施設などに寄付する活動です。2021年にスタートし2025年5月には全国で4500店に回収ボックスを設置し、フードドライブ活動における国内最大規模のネットワークを形成しています。今後も、地域の協力パートナーと連携を深め、地域における食支援と食品ロス削減に取り組んでいます。

 

加えて、2025年3月より、消費期限が近いおむすびや弁当などの中食商品に貼る値下シールを、おむすびのキャラクターが涙目で助けを求めるイラスト付きの「涙目シール」に変更しました。値引き品を買う心理的抵抗を低減させ、食品ロスの問題をお客さまに想起させる施策です。以来、値下げ商品の購入頻度が大きく高まる効果が得られています。

 

また、小児がんの啓発の取り組みは2025年で3年目を迎えました。味の選定からパッケージのイラストに至るまで小児がんを患う子供たちと共同で開発したレモネードを店舗で販売するプロジェクトです。この取り組みを通じて、小児がんの正しい知識が広がり、がんになっても笑顔で育つ社会を実現したいと考えております。

 

今後も、こうしたファミリーマートらしい新たな取り組みにチャレンジしていきます。

5つの重要課題

ファミリーマートは、2017年に「国連グローバル・コンパクト」に署名し、サステナビリティ基本方針を策定しました。さらにサステナブルな企業経営を推進するために、優先的に解決すべき5つのマテリアリティ(重要課題)として、「環境配慮」「地域活性化」「魅力ある商品・サービスの開発」「信頼あるサプライチェーン構築」「働きがいのある組織・人づくり」を設定し、目標を定めて取り組みを進めています。

環境配慮

中長期目標として設定された「ファミマecoビジョン2050」では、温室効果ガス(CO2排出量)の削減、プラスチック対策、食品ロス削減について、2030年及び2050年に向けた数値目標を掲げて推進しています。節電の強化や最新の省エネ什器の導入を通じたCO2の削減を行うほか、オリジナル商品に100%リサイクルペットボトルや紙製容器を使用することで、プラスチックの削減にも努めています。

地域活性化

学校教育にSDGsが取り入れられる中、店舗を活用した新たなプログラムとして「ファミマこども店長+SDGs」を開始しました。レジ打ちや商品陳列などのお仕事体験とあわせて、ファミリーマートのサステナビリティの取り組みを楽しく学んでいただけます。地域交流の活性化を目的とした「ファミマこども食堂」は、様々な企業・団体とコラボ企画を開催するなど、パートナーシップが広がっています。

魅力ある商品・サービスの開発

お客さまの声に真摯に耳を傾け、生活を豊かにする商品・サービスを提供しています。店舗に設置されたデジタルサイネージ(FamilyMartVision)は、地域に寄り添ったコンテンツの提供も行っています。多様なお客さまに、より便利に店舗を利用していただけるよう、ユニバーサルサービスの導入を推進しています。

信頼あるサプライチェーンの構築

お取引先との公正で透明な関係性のもと、安全・安心な商品・サービスの提供と持続可能な原材料調達に取り組んでいます。サプライチェーンにおける、人権や労働慣行、環境、腐敗防止などにも、プラスの影響力を行使しながら、良好なパートナーシップを確立していきます。

働きがいのある組織・人づくり

人権尊重を基盤に多様性を受容し、誰もが活き活きと暮らしやすい社会を実現するため、LGBTQの社内外への啓発活動や、障がいのある社員の活躍をサポートする取り組みなどを行っています。ダイバーシティ&インクルージョンを推進し、多様な人財が活躍できる環境を整えていきます。

 

これらのマテリアリティに対し、誠実かつ着実に取り組むことが、サステナビリティに対するファミリーマートの役割だと考えています。

サステナビリティでも「あなたと、コンビに、ファミリーマート」!

ファミリーマートは、「あなたと、コンビに、ファミリーマート」のコーポレートメッセージのもと、地域社会を「ファミリー」(家族)と考え、便利さの提供とともに、地域社会の課題解決にも取り組んできました。

 

これからも、地域に寄り添いながら、お客さまや地域社会の皆さまと一緒に「コンビに」なりながら、社会の「サステナビリティ」を実現する活動を推進していきます。

2025年7月

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代表取締役社長 細見研介

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