温室効果ガス(CO₂)削減の取り組み
ファミリーマートは、環境問題をはじめとする社会課題の解決や持続可能な社会の実現に貢献するため、中長期目標「ファミマecoビジョン2050」を策定しています。なかでも、温室効果ガス(CO₂)削減につながる取り組みを強化するため、2024年3月に「エネルギーマネジメント部」を立ち上げました。
持続可能な社会の実現を目指して
ファミリーマートの温室効果ガス(CO₂)削減
エネルギーマネジメント部 平田 哲教(写真左/以下 平田)、サステナビリティ推進部 環境推進グループ 原田 公雄 (写真右/以下 原田)
新組織「エネルギーマネジメント部」で取り組みを加速
平田:ファミリーマートは国内に約16,300店あり、24時間営業の店舗が大半を占めていることから、日々、多くの電力を消費しています。店舗における電気使用料金という観点でも大きなインパクトがありますが、会社としてはCO₂排出量という観点も見過ごせません。
原田:「ファミマecoビジョン2050」では、取り組みの一つとして温室効果ガス(CO₂)削減を掲げています。その中でも、店舗運営に伴う1店舗当たりのCO₂排出量を2013年対比で、2030年には50%、2050年には100%削減することを目標としています。
平田:この目標を達成するためには、店舗における省エネ対応を強化することで電気使用量を抑制したり、環境価値の高い太陽光や地熱などを利用した「クリーンエネルギー」を調達、活用したりすることが重要です。これらを計画的に実行していくため、2024年3月に新組織「エネルギーマネジメント部」を立ち上げました。
省エネ型機器の導入、節電の取り組みで計画達成
平田:いくつかの取り組みについては、すでに結果が出てきています。たとえば、店舗に設置している飲料用冷蔵庫照明のLED化や節電効果のあるCO₂冷媒を使用したノンフロン冷凍・冷蔵什器などの省エネ型機器の導入を進めています。その他にも、店舗の電気使用量を最適な状態に保つ「エネルギーマネジメントシステム(EMS)」や、過剰な換気を抑制しエネルギー効率を高める「CO₂換気制御システム」の導入も進めています。加えて、店内の天井照明の照度調整や空調の適切な温度設定など、加盟店の皆さまにご協力いただいております。
原田:その成果として、2024年6月25日に公開した「ファミマecoビジョン2050」経過報告における2023年度までの店舗運営に伴うCO₂削減実績は、2013年度対比で34.1%となり、削減目標の33.0%を上回ることができました。
お買い物の楽しさ・利便性と環境配慮の両立を
原田:次に目標としている2030年は、“遠い未来”ではなくなってきていると感じています。あらゆる手段を検討し、継続して取り組むことで、持続可能な社会の実現を目指していきたいと思います。
平田:節電・省エネの取り組みは、お客さまや働くストアスタッフの皆さんの快適性を担保しつつ実現していくことが大切だと考えています。ファミリーマートはこれからもお買い物の楽しさと利便性を提供しつつ、環境に配慮したさまざまな取り組みを実施してまいります。
※掲載内容はすべて2024年8月取材時点の情報です。
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