2025年09月29日
社会課題解決

新聞紙のお椀で「ファミチキ」を実食!
「ファミマこども食堂+セーブ・ザ・チルドレン」
防災月間に食育や防災体験を開催

 ファミリーマートは、1993年より店頭募金「夢の掛け橋募金」などを通じて活動を支援している公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(以下、セーブ・ザ・チルドレン)と、包括的なこども支援で連携を続けています。その一環として、昨年に引き続き9月の防災月間に合わせ、こども向け防災ワークショップを取り入れた「ファミマこども食堂+セーブ・ザ・チルドレン」を、2025年9月26日(金)にファミリーマートト本木東町店(東京都足立区)にて協働で実施いたしました。

「ファミマこども食堂+セーブ・ザ・チルドレン」  防災月間に食育や防災体験を開催の様子

■なぜ今、こども向けの防災教育が必要なのか

 多発する自然災害への備えが急務となる一方、保護者の約4割が「子どもの防災意識は低い」と認識するなど(学習塾調査)、家庭や学校だけでは防災教育が十分に行き届いていないのが現状です。実際に2024年能登半島地震を経験したこどもたちからは、「もっと備える必要があると思った」という切実な声も届いています(セーブ・ザ・チルドレン「2024年能登半島地震子どもアンケート~震災から半年 いま伝えたい子どもたちの声~」より)。災害時、こどもは心身ともに特有の困難に直面するため、知識の詰め込みではない、自ら考え行動する「生きる力」を育む実践的な教育が不可欠です。「ファミマこども食堂+セーブ・ザ・チルドレン」は、この喫緊の社会的課題に対し、継続して、こどもたちの安全意識を育む取り組みを続けています。

 

お子さまの防災に対する意識について、どのように感じていますか?(n=1,100、単一回答方式)

 

防災に対する意識についてグラフ

「2025年7月 明光義塾調べ」

■新聞紙がお椀に変身!「工夫する力」で乗り越える防災ワークショップ

 当日は、同店近隣にお住まいのご家族、おこさまをはじめ計14名にご参加いただきました。ワークショップでは、まずセーブ・ザ・チルドレンのスタッフと一緒に、大きな非常用持ち出し袋の中身を確認。「これは何に使うんだろう?」と一つひとつ手に取りながら、災害時に自分や家族の身を守るための道具について学びました。さらに、店内の商品を見て「これもあると嬉しいかも!」と、こどもたち自身で必要なものを考える時間も設けました。

 身近なもので工夫する体験として、昨年好評だった新聞紙のコップ作りを発展させ、今年は新聞紙で「お椀」作りに挑戦。完成したお椀に盛り付けたのは「ファミチキ」です。災害時でも、工夫次第で温かく美味しい食事ができることを、楽しみながら体験することができました。

 

<防災ワークショップの様子>

  • 非常用持ち出し袋の中身を確認

    非常用持ち出し袋の中身を確認
  • 売り場から必要な防災グッズを選ぶ

    売り場から必要な防災グッズを選ぶ
  • 新聞紙でのお椀づくり 

    新聞紙でのお椀づくり 
  • ラップを敷き、試食

    ラップを敷き、試食

■こどもたちが大活躍したお仕事体験と交流会

 防災ワークショップで学んだ後は、ファミリーマートのお仕事を体験する時間です。こどもたちは少し緊張した面持ちでレジの前に立ち、「ピッ!」とバーコードを読み取る音に歓声をあげました。普段は見られないお店の裏側を探検したり、商品を一生懸命に補充したり、一つひとつの体験が、こどもたちにとって新鮮な発見に満ちた時間となりました。最後は、店舗のイートインスペースを活用したお食事会で交流を深めます。参加者みんなでテーブルを囲み、今日の体験を語り合いながら、和やかな時間を過ごすことができました。

<「ファミマこども食堂」の様子>  

  • レジ打ち体験 

    レジ打ち体験 
  • カップ麺の補充中

    カップ麺の補充中
  • みんなでいただきます

    みんなでいただきます
  •  

    <関係者の声> 

    ●セーブ・ザ・チルドレンのスタッフの声

     セーブ・ザ・チルドレンは、子どもたちの声を聴き、子どもたち自身が考え、課題解決に主体的にかかわるアプローチを大切にしています。今回の防災ワークショップは、ファミリーマートの店舗という実際の売り場で、子どもたちが自ら足りないもの・必要なものを考え、選び、それを選んだ理由を発表するという一連のアクションを通じて、机上ではなく実地の訓練になり、防災を「自分ゴト」として捉えるきっかけになったのではないかと思います。子どもたちからの自由でユニークな発想は、周囲の大人にとっても、子どもの声に耳を傾け、子どもに参加してもらうことの大切さの気づきにもなりました。

     

  • セーブ・ザ・チルドレンのスタッフ

 

●参加した親御さま・おこさまの声
・防災ワークショップで何を非常用持ち出し袋に入れたらよいか、自分なりに一所懸命考えていたようでした。また機会があれば是非参加したいです。親子ともに大満足でした。
・数々のこども食堂に参加していますが、美味しい、体験できる、勉強になる、の3拍子が揃う素晴らしいこども食堂は初めてでした。
・いつも利用させていただいているのですが、より身近に感じ、買い物に行くのが楽しみになります。また、いろいろな企画を楽しみにしています。
・小学校で防災訓練をしたことがありますが、非常用持ち出し袋の中身を確認することは初めてで勉強になりました。

 

<開催概要> 

(1)実施日時

 2025年9月26日(金)16:30~18:15

(2)参加者

 ファミリーマート店舗近隣にお住まいのおこさま(小学生まで)とそのご家族

(3)開催場所

 ファミリーマート本木東町店(東京都足立区)

(4)開催内容

 オリエンテーション(自己紹介など)

 ①セーブ・ザ・チルドレン防災ワークショップ

  緊急時の行動や備えを知るためのワークショップ

 (非常用持ち出し袋の中身に触れ、災害時に必要な持ち出し品を考えるワーク、

  新聞紙でお椀を作るワーク)

 ②ファミマこども食堂

  こどもたちによる店舗でのお仕事体験(レジ打ち体験、商品陳列体験)

  一緒にお食事会(メニュー例:おむすび、ファミチキ、サンドイッチ、飲み物など)

 

 ファミリーマートは、「あなたと、コンビに、ファミリーマート」のもと、地域に寄り添い、お客さま一人ひとりと家族のようにつながりながら、便利の先にある、なくてはならない場所を目指してまいります。

 

<ご参考>

 2024年9月12日

■「ファミマこども食堂」で初の防災に関するワークショップ

 こども支援専門の国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」と共同で防災月間に合わせて開催

 https://www.family.co.jp/sustainability/topics/2024/s2024912.html

 

■「ファミマこども食堂」について

 https://www.family.co.jp/sustainability/children/kodomo-syokudo.html

 

■セーブ・ザ・チルドレン「子どもにやさしい防災」

 https://www.savechildren.or.jp/lp/drr/

 

■「2024年能登半島地震子どもアンケート~震災から半年 いま伝えたい子どもたちの声~」

https://www.savechildren.or.jp/scjcms/sc_activity.php?d=4657

 

以上

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