オーナーのお仕事
オーナーインタビュー

当時勤務していた会社の事業として、この岡大前店の経営に携わっていました。しかしその会社がファミリーマートから事業撤退することを決定。私自身の手応えとしては、「1年以内に事業として軌道に乗せることができる」という強い確信があったので、会社を退職して店舗経営を引き継ぎたいと会社に申し入れたところ、快く承諾をいただくことができました。

年齢は当時51歳。徐々に定年が見えてきていたものの、まだまだ元気で、この先の第二の人生を思いっきり暴れて、悔いのない人生を送りたいという想いを持っていました。それに現社長の弟にも相談したところ、一緒に事業化を目指してみたいという話をもらい、心強い同志を得たことで思い切って独立を決めました。

開業したばかりの頃、スタッフ育成で悩んでいた時期に研修に参加し、「ストアスタッフ トータルシステム（SST）」という資格制度を知りました。いち早く導入したところ、スタッフの実力が想像以上に向上し、目に見えて業績にも現れるようになりました。それ以来、SSTを活用した人材育成に力を入れており、今では最上級資格であるマスターを取得したスタッフが4名、挑戦中のスタッフが7名在籍しています。ともに働くスタッフがステップアップしていくのを身近に感じ、みんなやる気を持って取り組んでくれています。

スタッフのレベルアップとモチベーションアップという点では、「店長会議」も大事な取り組みの一つです。ファミリーマートは個店ごとに裁量が発揮しやすい分、どうしても店長によって運営レベルに差が出てしまうところもある。そこで、会議では店長たちを集めて良い取り組みを共有したり、目標設定や表彰を行っています。この2年間で開催は30回を超えましたが、店舗の活性化にもつながっていますし、何よりみんなが楽しそうに参加してくれているのが経営側としては嬉しい限り。店長を任せられる人材が順調に育っていますし、こうした雰囲気の良さが店舗にも現れるのか、ストアスタッフの採用で困ることもなくなりました。これからもみんなの心がつながる場所として続けていきたいと思っています。

加盟から約1年後に2号店の話をいただき、以来1年に約1店舗のペースで店舗数を増やし、現在は8店舗を経営しています。ここ最近は本部からの複数店経営の支援が手厚くなりましたし、経費負担の大きい人件費、光熱費、廃棄ロスなどの支援も充実。こうした支援のもとで、多店舗展開をさらに有利に進めていける環境になったので、10店舗、20店舗、30店舗と増やしていけたらと思っています。

また店舗が増えても大切にしたいのが、地域とのつながり。たとえば岡大前店は、岡山大学に近い立地のため、卒業式の日に「大変お世話になりました」「いい思い出をありがとう」と挨拶に来てくださる学生さんも。そこで毎年卒業式の日には、ファミチキを卒業祝いのプレゼントとして毎年500本程を配布。卒業式のスーツや袴姿で写真を撮影し、後日イートインコーナーで展示をしており、毎年好評です。他にも店舗ごとに餅つき大会やポン菓子の実演会なども実施。お客さまとスタッフとの楽しい時間を作りながら、今後も店舗のファンを増やしていきたいと思っています。

株式会社同前　社長　同前 毅さん

私自身も以前は会社員でしたが、兄からファミリーマートへの加盟と多店舗展開を目指していることを聞き、事業化できれば収益が見込めるという自信を持って参加しました。現在は、会長・社長・執行役員の3名で協力しながら店舗経営を行っています。私自身が感じるファミリーマートの良さは、裁量の大きさ。もちろんファミリーマートのルールはありますが、それに則った上で、それぞれの店舗ごとに個性や創意工夫を発揮しやすいと感じます。大学前の店舗、住宅街の店舗、駅前の店舗など、売れる商品は様々。各立地に合わせて戦略を企画・実行していけるのも、多店舗経営の魅力ではないでしょうか。

株式会社同前　執行役員
岡大前店店長　三秋 ひとみさん

パートとして働いていた時に、正社員として店長にならないかとお話をいただきました。子育てが落ち着いたらフルタイムで働きたいと考えていたところでしたし、せっかくのチャンスなのでお引き受けしました。その後、まさか自分が執行役員になるとは想像もしていませんでした。SSTのマスター資格も取得するなど、いろんな経験を積ませていただく中で、もっと頑張りたいという気持ちが生まれるように。今は岡大前店の店長業務のほか、各店舗を回って、店舗のチェックや店長やスタッフへの指導などを行っています。会長・社長はスタッフの独立も応援してくれますが、私自身は何よりもこのお店やお客さまとの時間が好きなので、岡大前店で家族のような仲間たちと一緒に働き続けたいと思っています。