加盟検討から開店までの道のりと、経営について日本全国のオーナーにインタビュー。
創業以来、北海道の乙部町や江差町に根付き、地域密着スーパーを展開してきた当社。5年前には倍の広さの2店舗目を隣町にできたショッピングセンター内にオープンするチャンスに恵まれました。ありがたいことに経営は順調ですが、将来への不安は常につきまとうもの。従業員やその家族が安心して働ける環境にするためにも、別の柱となる事業を用意したいと考えていました。
とはいえ全く違う事業を始めるのは難しく、近しい業界で検討した結果、興味を持ったのがコンビニエンスストア事業。いくつかの企業に打診した結果、積極的に法人加盟をバックアップしてくれたのがファミリーマートでした。地元からは少し距離のある札幌市で開店となりましたが、本部のサポートのもと順調に拡大を続け、4店舗にまで増やすことができています。
スーパーとは違った経営のやり方に最初は戸惑いもありました。例えば、スーパーでは大きく捉えてビジネスをしますが、一方で人件費や廃棄率などの日々の細かな数値を見ながらアプローチしていくのがコンビニエンスストア。季節要因や周辺環境も考えて発注し売り切るなど、現場レベルで能力の試されるビジネスだと感じています。
ファミリーマートを始めたことで改めて学ぶことも多く、例えば当たり前ではありますが、「いらっしゃいませ」と大きく挨拶することの大切さ。スーパーにも積極的に取り入れて、お客様との距離感がグッと近づきました。商品開発力や陳列ノウハウも勉強になります。世の中には情報が溢れていますが、自分にとってベストなものを取捨選択するのは難しいもの。フランチャイズシステムでは、本当に必要な情報や数値が共有され、すぐに改善できるのが魅力だと思います。
経営数値は全てオープンにするのが私の方針。従業員に裁量を持って経営してほしいですし、利益が出た分はみんなに還元したいという想いを伝えています。私自身はスーパー事業の方で収入を得られていますし、ファミリーマート事業は、働くみんなに還元して給与アップにつなげていきたい。
小売業は大変な仕事なのに、給与が安いのが私は納得いかないんです。「衣食足りて礼節を知る」という言葉があるように、働く人の心に余裕があってこそ、いいサービスを提供できる。責任を持って仕事をして、結果を出したら見合った対価が得られる。スーパー事業ではその方針で社員の給与アップを実現できたので、ファミリーマート事業も同様に、今後も店舗を増やしながらそうした仕組みを作り、働くスタッフが仕事を誇れる環境を作っていくことが経営者である私の目標です。
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