加盟検討から開店までの道のりと、経営について日本全国のオーナーにインタビュー。
デパート勤務だった父が脱サラしてファミリーマートを開業したのが約20年前。私が中学生の時でした。大学卒業後、一度は食品業界の営業として働きましたが、当時3店舗を経営していた両親の負担を減らしたいと思うようになり、会社を退職して、新店である4号店の店長として入社しました。
その後、ファミリーマートの複数店奨励金制度なども活用しながら、順調に店舗数の拡大を続け、現在は13店舗を経営しています。気づけば会社としても社員数45名・年商21億円へと成長。2017年からは、父より代表取締役を継承しましたが、できるだけ現場の感覚を持っていたいという理由と、何より接客や売り場づくりが好きなので、各店舗を回りながらも、今も店長を続けています。
店長になった当初はまだ若く、マネジメントに苦労したことも。頑張りすぎたのか一度体調を崩してしまい、救急車で病院に行ったことがあるのですが、「少し仕事を休まなければいけない」とスーパーバイザーに連絡したところ、走って店舗まで助けに来てくれたのを今も覚えています。スーパーバイザーも営業所長も話しやすく、普段から全力でささえてくれるので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
私が目指すのは、社員がモチベーションをもって働ける環境を作ること。そのためにも経営を安定させて、給与や社員旅行などで、社員に利益を還元する体制を作りたいと思っています。今は様々なツールも発達しているので、13店舗の店長でSNSのグループを作って、各店舗の数字や取り組みなどを随時共有しているのですが、店舗間のライバル意識も芽生えてきたのか、季節商品などの売上を競い合っています。そうした人の成長こそが何よりのやりがいです。
地域密着のお店作りに力を入れているのですが、以前ファミリーマートの社長より「地域密着の取り組み事例を聞かせてほしい」という要望をいただき、九州エリアから5名ほどのオーナーが集まって、話をする機会がありました。各拠点の営業所長なども集まる大々的な会で少し緊張しましたが、私は市役所内にある店舗で行っている、市のイベントの手伝いやお祭りでの取り組みや、地域の子供向けの職場体験の事例を発表しました。
後日社長から御礼の手紙が届いたのですが、きちんと私宛のメッセージがしたためられていることに驚き、とても嬉しかったのを今でも覚えています。職業体験は父の代からずっと行なっていることもあり、以前に職場体験に来てくれた子が今では高校生になり、「あの時楽しかったので」とアルバイトで働いてくれているのは、地域密着のビジネスならではの喜び。こうした地域に根付いた店舗をこれからも育てていきたいと思います。
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