あなたと、コンビに、FamilyMart

池上 彰氏

審査員長

池上 彰

ジャーナリスト

【プロフィール】慶應義塾大学経済学部卒業後、1973年NHK入局。報道記者や番組キャスターなどを務め、2005年に独立。

【ご挨拶】身のまわりの環境に目を向け、さらに広い視点に立って自分の手で調べて考える、という今までになかった作品の数々に驚かされた前回。SDGsの視点によって感謝の気持ちがさらに広がりと深みを増したものになっていることに感動し、また地球環境を考えることは当たり前の義務なのだということを改めて実感する機会ともなりました。日々の生活に世界情勢が、こんなにも深くかかわっていることを痛感するなか、今と向き合い、やさしさを忘れず、前向きに未来を考えるこどもたちの姿に出合うことを心待ちにしています。

審査員の講評
手紙を書くことは、送る相手を思って一生懸命考える大切な時間です。誰にありがとうを伝えようかと考えることは、自分が今までどうやって生きてきたのかを考える機会でもあります。その中で支えてくれる家族や友人、先生はもちろん、自然や地球にも感謝の気持ちが生まれていることを感じます。ほっこりしたり、思わずじーんとしたり。心を動かされる貴重な時間を過ごすことができました。素晴らしい手紙を寄せてくれた皆さんに、私から「ありがとう」を送ります。

いとう みく氏

審査員

いとう みく

児童文学作家、日本児童文学者協会会員

【プロフィール】「糸子の体重計」で日本児童文学者協会新人賞、「朔と新」で野間児童文芸賞、「つくしちゃんとおねえちゃん」で産経児童出版文化賞を受賞。著書に「かあちゃん取扱説明書」「あしたの幸福」「ちいさな宇宙の扉のまえで 続・糸子の体重計」「車夫」シリーズなど多数。

【ご挨拶】わたしたちはことばを使って、自分の気持ちを表現したり、相手に思いを伝えたりします。そうした「ことば」を使う生きものは地球上で人間だけです(たぶん)。ことばというのはなんて便利なものなんでしょう。と思う反面、ことばを使うことの難しさも感じます。「ありがとう」ということばはたった5文字ですが、そのひと言に支えられたり、勇気をもらったり、自分を肯定することができたり……、そんな不思議な力を持っています。いまの時代を生きるこどもたちは、誰に、なにに、「ありがとう」を伝えようとするのでしょうか。今年もたくさんのご応募をお待ちしています。

審査員の講評
SDGsやコロナなど、時勢を感じるものも多く、こどもたちの意識の高さや視野の広さに驚かされました。手紙というのは“いま”を映し出すものなのですね。そうした手紙も、家族や友だちなど身近な人や物に宛てた手紙も、魅力的な手紙は共通して、こどもたち一人ひとりの日常から生まれた「ありがとう」、生活のなかで気づいた「ありがとう」から綴られていることを感じました。今年もたくさんの素晴らしい手紙に出合わせていただきました。ありがとうございました。

小峰 広一郎氏

審査員

小峰 広一郎

株式会社小峰書店 代表取締役社長

【プロフィール】大学卒業後、出版関連会社に勤務、2018年より現職。1947年創立以来、子どもの本を専門に現在までに3,500点をこえる書籍を出版。総合的学習や調べ学習に役立つシリーズに意欲的に取り組み、第9回学校図書館出版賞・大賞を受賞した。

【ご挨拶】こどもたちの豊かな感性や斬新な発想力には毎回驚かされ、温かい気持ちになります。昨年は身のまわりの自然や環境に目を向け、SDGsの視点から感謝の気持ちをつづる作品が増えたことが印象的でした。こどもたちはさまざまな疑問や出来事を自分ごととして捉えることで、自分自身でさらに掘り下げるきっかけとなり、新たな気づきを得て成長していくのではないでしょうか。今年も手紙を通してたくさんの驚きと素敵な「ありがとう」に出合えることを楽しみにしています。

審査員の講評
斬新な視点でありがとうの気持ちを綴るこどもたちの感性には感動を覚えました。普段は何気なく接していた周りの人や出来事、また日々の生活で当たり前だと思っていたことに対して、手紙を書くことをきっかけにして、新たな気づきを得ていることが伝わってきます。そして単なる気づきで終わらせるのではなく、自ら調べることでさらに深い学びを得てこどもたちは成長していくのではないでしょうか。特に今回は、持続可能な社会の実現に向けて環境問題を自分ごととして捉え、自らの行動に移していることがわかるたくさんの素晴らしい手紙にも出合うことができたことはうれしかったです。

野中 柊氏

審査員

野中 柊

作家、日本ペンクラブ「子どもの本委員会」メンバー

【プロフィール】ニューヨーク州在住中の1991年「ヨモギ・アイス」で海燕新人文学賞を受賞して作家デビュー。小説「小春日和」「猫をおくる」など、童話「パンダのポンポン」シリーズ(既10巻)、「本屋さんのルビねこ」シリーズ(既5巻)、絵本「おつきさまのスープ」など著書多数。エッセイ、翻訳なども手がけ、幅広い執筆活動を行っている。

【ご挨拶】ちいさな女の子だった頃、手紙を書くのが大好きでした。おこづかいで買った可愛らしい便箋に、日々のことを思いをこめて綴り、ちょっとした絵や折り紙、押し花などを添え、封筒にはお気に入りの切手を貼って、遠くで暮らす叔母や従姉妹、毎日学校で顔を合わせている友達に送ったものです。返事を待つあいだも、どれほど心を弾ませていたことか!「ありがとうの手紙コンテスト」の審査員を務めるようになって、当時の胸のときめきを懐かしく思い出しました。今年もまた、たくさんのこどもたちの、元気いっぱいのお便りを楽しみにしています。

審査員の講評
ご応募いただいた作品の数々から、こどもたちの豊かで伸びやかな日常を垣間見ることができて楽しかったです。生きることに懸命な姿が目に浮かぶようでした。近年は、メールやラインが便利に使われているのでしょうけれど、〈手紙を書く〉という行為は素晴らしいと、あらためて思いました。まっさらな紙を前にして、自分自身の言葉を探しながら、さまざまなことを、ゆっくり、じっくり考えることにつながるでしょうから━━真心のこもった素敵な手紙をお送りいただきまして、ありがとうございました!

垣見 俊之

審査員

垣見 俊之

株式会社ファミリーマート 執行役員 CAO(兼)管理本部長

【ご挨拶】「ありがとうの手紙コンテスト」は関係者の皆様の多大なるご協力のおかげをもちまして、14回目を迎えることができました。この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。本コンテストは2019年より文部科学省の後援事業として開催を続けてまいりましたが、こどもたちが感謝の気持ちを言葉にする機会として開催を重ねたことをご評価いただき、このたび応募者の中から「文部科学大臣賞」を授与させていただくこととなりました。地域社会と一体となり、こどもたちが一層学びに励むことができるよう、本コンテストも更に成長をつづけていきたいと考えております。昨年より「私たちの未来に向けたありがとうの気持ちを伝えよう」をテーマに、持続可能な社会の実現に向けて、SDGsの視点を新たに取り入れました。自然や環境、住みやすい街、食べ物の作り手の方々への感謝を綴った手紙が数多く寄せられ、こどもたちによる地球と地域社会への思いを改めて強く感じております。引き続き本コンテストを通じてこどもたちの成長を応援してまいりたいと思います。

審査員の講評
今年度は、10,775通のご応募をいただきました。作品には、普段の生活を支えるために働く方への感謝の気持ちだけでなく、自然環境や住みやすい街に向けて感謝を表すSDGsに関連した手紙も多く見られました。いずれの作品も、こどもたちの視点や感性が素晴らしいものだと実感するとともに、日常生活にある「ありがとう」をより身近に感じる、心温かくなる作品ばかりでした。今年で14回目を迎えた、この「ファミリーマートありがとうの手紙コンテスト」は、ファミリーマートのサステナビリティ活動のなかでも地域や次世代に対して貢献度が高く、ファミリーマートらしい施策の一つです。これからも素晴らしい作品に出会えることを楽しみにしながら、これまで以上に地域社会の発展やこどもたちの成長の一助となる活動にしていきたいと思います。

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