株式会社ファミリーマート(本社:東京都港区、代表取締役社長:小谷建夫、以下「ファミリーマート」)は、2026年9月に創立45周年を迎えます。継続して取り組んできた5つのキーワードを土台とし、「いちばんチャレンジ」を合言葉に活動をしていきます。このたび「地域に愛される」を目指した取り組みの一環として、2026年3月22日(日)に国立オリンピック記念青少年総合センターにて開催された第24回「聞き書き甲子園フォーラム」に参加し、「ファミリーマート特別賞」の表彰を行いましたので、お知らせいたします。
「聞き書き甲子園」は、全国から選ばれた高校生たちが地域に根ざして生きる「森・川・海の名人」たちと直接対話し、自然と共に生きる技や、その生き方を「聞き書き」し、発信する活動です。ファミリーマートは、2006年から「夢の掛け橋募金」を通じてこの活動を応援しています。
「聞き書き」の基本は、「聞く」というコミュニケーションです。参加する高校生は、地域で自然と向き合う名人を一人で訪ね、対話を通してインタビューを行います。単に質問に答えてもらうだけでなく、多角的な視点から質問を工夫し、対話を通して名人の人生や知恵を深く引き出していきます。録音した対話は書き起こされ、言葉を整理して、名人の語り口をそのまま生かした「一人語り」の作品へと仕上げていきます。ある高校生が「名人の話はいつの間にか自分が言いたいこと(伝えたいこと)になった」と語るように、この一連の「聞き書き」は名人を知ると同時に、自分自身を見つめ直す貴重な機会でもあります。
ファミリーマートは、高校生たちが名人の「生きた言葉」と真正面から向き合い、地域の魅力や自然との共生を学びながら心豊かに成長していくこの活動に深く共感し、持続可能な地域社会の発展を願って支援を続けています。
第24回「聞き書き甲子園」では、93作品の中から選ばれた農林水産大臣賞をはじめ、ファミリーマート特別賞等の受賞作品の表彰や、高校生と森・川・海の名人が、作家の塩野米松氏及びエッセイストの阿川佐和子氏を聞き手に迎え、聞き書きの体験談やエピソードに関する対談を行いました。
ファミリーマート特別賞に選ばれたのは、高校2年生の橘 葵衣(たちばな あおい)さんの作品「山は身心なり~生きているものを、生かして使う~」です。橘さんの作品は、京都府京都市で森の恵み採取の名人である一瀬 裕子(いちせ ひろこ)さんを訪ね、一瀬さんが女性林業グループ「樹々の会」の仲間とともに、山に自生するクロモジを傷めないよう丁寧に採取し、手作業でこだわりのお茶に加工・販売する姿を描いています。「自然のまんまのもんを生かしていく」という名人の哲学や、その活動を通じて地域に恩返しをし、未来の町へつなげようとする情熱が、聞き書きによって良く伝わる内容となっています。
<ファミリーマート賞を受賞した 橘 葵衣さんのコメント>
取材を通して、一瀬さんが「人も山も好き」という思いで、自然も人も助かる方法でクロモジを栽培されている姿に感銘を受けました。仕事と人生哲学がぴったりと重なる生き方は、私の今後の進路選択においても大きな道しるべとなりました。一瀬さんという素晴らしい名人に出会えたおかげで、このような賞をいただくことができ心から感謝しています。
<橘さんが取材した名人 一瀬 裕子さんのコメント>
聞き書きのお話をいただいた時は家族全員で大喜びし、橘さんを迎えました。橘さんは本当に素晴らしい方で、私自身にとっても素敵で忘れられない出会いとなりました。これからの長い人生、ご自身の選んだ道で大きく羽ばたいていってほしいと心から願っています。
■開催概要
日時:2026年3月22日(日)13:30~16:30
場所:国立オリンピック記念青少年総合センター国際会議室(渋谷区代々木神園町3-1)
プログラム
(1)農林水産大臣賞等受賞作品の表彰
・農林水産大臣賞、環境大臣賞、文部科学大臣賞、林野庁長官賞(各1名)
・ファミリーマート特別賞(1名)
・審査員特別賞(3名)
・優秀写真賞 (1名)
(2)取材地域と名人の紹介
代表の学生による15の取材地域と名人の紹介
(3)対談「森・川・海の名人と高校生の体験談」
登壇者:受賞作品に選ばれた高校生と取材を受けた名人の3組
聞き手:塩野米松氏(作家)、阿川佐和子氏(エッセイスト)
■聞き書き甲子園受賞者一覧
受賞作品
【農林水産大臣賞】
〔作品名〕「一焼百生(いっしょうひゃくしょう)」~動物と、あなたとかちゃーり~
〔高校生〕田上 葵さん(宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校5年)
〔名 人〕椎葉 勝さん(宮崎県椎葉・西米良地域/伝統農法(焼畑))
【文部科学大臣賞】
〔作品名〕人間の五感と山菜って調和してるの
〔高校生〕柴山 一花さん(宮城県古川高等学校2年)
〔名 人〕中川 ツヨさん(秋田県藤里町/郷土料理)
【環境大臣賞】
〔作品名〕日本ミツバチに魅せられて ~次世代に繋ぎたい養蜂家という仕事~
〔高校生〕後藤 ゆいさん(岡山県 鹿島朝日高等学校2年)
〔名 人〕山田 高男さん(愛媛県松野町/養蜂)
【林野庁長官賞】
〔作品名〕助け合いの組織で山をつくる
〔高校生〕大井 やよいさん(東京都 中央大学杉並高等学校2年)
〔名 人〕阿部 政夫さん(岩手県束稲山麓地域/林業(造林))
【ファミリーマート特別賞】
〔作品名〕山は身心なり~生きているものを、生かして使う~
〔高校生〕橘 葵衣さん(金沢大学人間社会学域学校教育学類附属高等学校2年)
〔名 人〕一瀬 裕子さん(京都府京都市/森の恵み採取)
【審査員特別賞】
〔作品名〕研究し作り続けるいぶりがっこ
〔高校生〕三浦 寛裕さん(岩手県立盛岡第一高等学校2年)
〔名 人〕淡路 アヤさん(秋田県藤里町/漬物づくり(いぶりがっこ))
【審査員特別賞】
〔作品名〕人生、やっぱり楽しんで生きなね
〔高校生〕小原 海月さん(高知県立山田高等学校2年)
〔名 人〕森 英雄さん(愛媛県松野町/漁業(川漁・ウナギ))
【審査員特別賞】
〔作品名〕西米良村を守る猟師
〔高校生〕後藤 真里亜さん(福岡県立太宰府高等学校3年)
〔名 人〕濵砂 勝義さん(宮崎県椎葉・西米良地域/狩猟)
【優秀写真賞】
〔作品名〕全ての人に幸せがありますようにと思いを込めて〜夫婦で作るしめ縄〜
〔高校生〕 西﨑 千容さん (埼玉県立大宮中央高等学校3年)
〔名 人〕 髙橋 正治さん(岩手県束稲山麓地域/しめ縄づくり)
<聞き書き甲子園実行委員会委員長 渋澤寿一氏のコメント>
第1回から24年間にわたり事務局を務めさせていただき、ファミリーマート様をはじめとする多くの皆様のご支援に心より感謝申し上げます。
時代は携帯電話すらない時代から、今やAIが普及する社会へと劇的に変化しました。しかし、どんなに科学技術が進歩し効率的な答えを出そうとも、人と人が心を通わせる「共感」を生み出すことは人間にしかできません。「聞き書き」を通じて、高校生たちは名人の目を見て、声を聞き、心で重なり合うという真のコミュニケーションを体験しました。
これからの未来をつくる主人公は高校生の皆さんです。この活動で培った「共感する力」を胸に、新しい社会を切り拓いていってほしいと願っています。私自身は今回で退任となりますが、これからも皆さんの歩みを全力で応援し続けます。
【プロフィール】
渋沢寿一(しぶさわ・じゅいち)
1952年、東京都生まれ。
「聞き書き甲子園」を主催するNPO法人共存の森ネットワーク理事長
ファミリーマートは、「聞き書き甲子園」の取り組みを通じて、高校生たちが地域の長年受け継がれてきた知恵や技、日本の豊かな自然環境と共に生きる心を学ぶ貴重な機会を応援しています。
<参考情報>
■「いちばんチャレンジ」に込められた思い
ファミリーマートは、2026年9月に創立45周年を迎えます。
時代の変化に合わせ、コンビニの枠を超えてお客さまに「いちばん」と選ばれる存在であり続けるため、私たちは「あなたのいちばんをたくさん作る『いちばんチャレンジ』」を新スローガンに掲げました。
この合言葉のもと、「おいしい」「ちょっとおトク」「わくわく楽しい」「ステキが見つかる」「革新的・最先端」「環境にやさしい」「働きたい」「地域に愛される」という8つの分野に基づき、ファミリーマート史上最大の挑戦を続けてまいります。
45周年特設サイト:https://www.family.co.jp/campaign/spot/2026_45th.html
以上