暑い夏には、ひんやり冷たいスイーツに惹かれていたのに、秋の気配を感じると、なぜかほっこりとした甘さや、濃厚な味わいが恋しくなる。そんな「秋のスイーツ欲」の変化を感じたことはありませんか?
季節が変わると、スイーツに求める味わいや気分も少しずつ変化します。特に秋は、さつまいもや栗、かぼちゃなど、素材そのものの甘みや濃厚さを楽しむスイーツが続々と登場する季節です。
そこで今回は、この1年間にスイーツを購入した1,005人のファミペイユーザーを対象に、秋のスイーツとして定番の「お芋」に関する意識を調査。さらにファミリーマートの購買データもあわせて分析しました。
すると、秋ならではのスイーツに求められる「味わい」や「素材感」に加え、今注目したいお芋スイーツの新たな楽しみ方が見えてきました。
今年の秋、あなたが食べたくなるのは、どんな「お芋」でしょうか?
秋(9〜11月頃)に食べたいスイーツとして、最も多く選ばれたのは「旬・素材そのものを味わえるもの(52.7%)」。続いて、「濃厚さ・コクのある味わい(48.0%)」、「しっとり・ほくほくした食感(43.1%)」となりました。
一方、夏(7〜8月頃)は、「ひんやり・冷たいもの(75.2%)」、「みずみずしい果汁感があるもの(46.3%)」と、暑さを和らげるような「爽快感」が重視されています。
季節の変化とともにスイーツへの期待も、「ひんやり、さっぱり」から「濃厚、しっとり、ほくほく」へ。秋は、旬の素材そのものの味わいや、じっくり味わいたくなる濃厚なコク・食感を楽しむ季節へと、嗜好が変化していることがうかがえます。
(n=1,005, 複数回答)
秋限定スイーツは、どのくらいの人に選ばれているのでしょうか。
例年の購入状況を聞いたところ、「毎年よく購入する」「毎年たまに購入する」を合わせて、7割以上の消費者が秋限定スイーツを購入していることがわかりました。
では、どんな瞬間に「秋限定スイーツを買ってみよう」と思うのでしょうか。
最も多かったのは、「お店の棚や街中で、秋限定の商品やパッケージ・ポスターを見かけたとき(57.2%)」でした。次いで「おうちでほっこり一息ついたり、リラックスタイムを過ごしたいとき(47.6%)」、「空気が冷たくなったり、夏の暑さが落ち着いたと感じたとき(24.2%)」となりました。
秋限定スイーツの購入を後押しするのは、単なる「気温の変化」だけではありません。
秋らしい見た目に惹かれ、家でほっと一息つく時間を思い浮かべる、そんな小さなきっかけが、「今、秋のスイーツを食べたい」という気持ちにつながっているようです。
(n=1,005, 単一回答)
(n=932, 複数回答) ※「秋限定のスイーツ」を購入すると回答した人
さつまいもの食感の好みを聞いたところ、「しっとり(58.7%)」が約6割で現在の主流となっていることがわかりました。一方で、昔ながらのさつまいもらしい食感を楽しめる「ホクホク(37.3%)」も4割弱と根強い人気を集めています。
(n=1,005, 単一回答)
コンビニで食べたいお芋スイーツの味わいについて尋ねたところ、「素材そのままの素朴な味わい(46.8%)」と「濃厚でコクのある甘み(45.6%)」が上位という結果になりました。さらに、「すっきり・上品な甘さ(30.2%)」や「クリーミー・まろやかさ(28.1%)」、「焦がし感や香ばしさ・ほろ苦さ(20.3%)」など、多様な味わいが求められていることがわかりました。
(n=1,005, 複数回答)
ファミリーマートでお芋を使用した商品の売上ランキングを分析したところ、2021〜2024年は「蒸しケーキ」や「さつまいもスティック」などの定番系が1位でしたが、2025年には「スイートポテトタルトデニッシュ」や「おいものパウンドケーキ」などの洋菓子・リッチ系商品が上位にランクインしました。
※売上数量推移データの比較
| ランク | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | スイートポテト蒸しケーキ | さつまいもスティック6本入 | さつまいもスティック6本入 | さつまいもスティック6本入 | スイートポテトタルトデニッシュ |
| 2 | 紅はるかのスイートポテトタルト | 紅はるかのスイートポテトタルト | おいものモンブラン | スイートポテトタルトデニッシュ | おいものパウンドケーキ |
| 3 | 大学芋なスティックドーナツ | スイートポテト蒸しケーキ | 紅はるかのスイートポテトクレープ | 紅はるかのバスク風チーズケーキ | スイートポテト蒸しケーキ4個入 |
| 4 | 安納芋の和パフェ | 紅はるかのスイートポテトクレープ | 冷やして食べるとろけるくりーむパン 紅はるか | 紅はるかのモンブラン | たべる牧場紅いも |
| 5 | 紅はるかのスイートポテトクレープ | 焼きいもフラッペ | しっとりスイートポテト蒸しケーキ | おいものふんわりもっちパン | 生フランスパン(おいも&マーガリン) |
「他素材との掛け合わせによるお芋スイーツの魅力度」を調査したところ、「とても魅力を感じる(28.3%)」、「やや魅力を感じる(43.3%)」を合わせると、7割超に達しました。
多くの消費者が、さつまいも単体のおいしさだけでなく、異なる素材との掛け合わせによる新しい味わいや楽しさにも魅力を感じていると言えそうです。
(n=1,005, 単一回答)
では、どんな素材がお芋の魅力をさらに引き立てるのでしょうか。
「引き立てる素材としての相性評価」では、「バター(88.6%)」、「生クリーム・カスタード(84.9%)」、「バニラ(79.8%)」と、お芋の甘みやコクを包み込んで深める定番の組み合わせが約8割以上と高い支持を集めました。お芋の甘みを引き立てる「王道のパートナー」として、高い親和性を示しています。
一方で、こうした「甘み×コク」を深める王道フレーバーに続く素材として注目されるのが、「キャラメル(65.2%)」をはじめ、「チーズ(50.9%)」や「紅茶(47.4%)」、「チョコレート(41.8%)」などの異素材です。
単に甘みを足すだけでなく、「香ばしさ」や「ほろ苦さ」、「爽やかさ」といった異なる味覚要素を掛け合わせることで、まだまだ新しいおいしさを生み出せる素材。定番の「お芋×バター」から一歩進んだ、新たな掛け合わせへの期待が高まっていることがうかがえます。
(n=1,005,それぞれ単一回答) ※「とても合いそう」「合いそう」合計
数あるお芋の掛け合わせの中でも、ひときわ注目を集めているのが「お芋×キャラメル」です。
さつまいもの自然な甘みに、キャラメルの濃厚なコクとほろ苦さが加わることで、甘さに奥行きが生まれる組み合わせとして、秋のスイーツにもぴったりです。実際、近年は秋に向けて「お芋×キャラメル」の限定商品も登場しています。
今回の調査でも、「お芋×キャラメルの組み合わせのスイーツを食べてみたいですか?」と尋ねたところ、65.6%が「食べてみたい」と回答。6割を超える消費者が関心を示しました。
「お芋の甘さ」×「キャラメルのコクとほろ苦さ」――。秋の定番として、今後ますます注目が高まりそうな組み合わせです。
(n=1,005, 単一回答)
では、なぜ「お芋×キャラメル」は、これほど魅力的に感じられるのでしょうか。
その理由を尋ねたところ、最も多かったのは「キャラメルの香ばしさが、お芋の風味にマッチするから(28.7%)」。続いて、「甘みとほろ苦さのバランス(相性)が良さそうだから(25.5%)」となりました。
支持のポイントは、単純に「甘い×甘い」の組み合わせではありません。キャラメルならではの香ばしさやほろ苦さが、お芋本来の甘みやコクを引き立て、味わいに奥行きを加えることが、魅力につながっているようです。
「お芋の甘み」×「キャラメルの香ばしさ・ほろ苦さ」。この絶妙なコントラストこそが、「お芋×キャラメル」のおいしさを引き立てる鍵と言えそうです。
(n=659, 単一回答) ※「お芋×キャラメル」の組み合わせを食べてみたいと回答した人
今回の調査から見えてきたのは、秋のスイーツに求められる「素材感」や「濃厚さ・コク」と、そこに新たな素材を掛け合わせて楽しみたいという消費者の期待です。
お芋本来の甘みや風味を楽しむ王道の味わいに加え、キャラメルの香ばしさやほろ苦さなど、異なる風味を掛け合わせることで生まれる「新しいおいしさ」にも、大きな可能性がありそうです。
今年の秋は、定番のお芋スイーツだけでなく、「次はどんな掛け合わせが登場するのか」にも注目。
ますます広がるお芋スイーツの世界から、目が離せません。