ファミリーマートは店舗向けに小型ガスコージェネによる電力供給の実験開始（環境保全型コンビニエンスストアを目指して）

ファミリーマートは伊藤忠グループの電力オンサイトサービス会社である伊藤忠エナジーソリューション(株)と東京ガスの技術協力を受け発電容量8.2KWのガスエンジンによる小型ガスコージェネを8月30日にオープンするファミリーマート青葉すみよし台店（神奈川県横浜市青葉区）に設置し、電力と排熱利用による温水を供給するオンサイト発電事業を開始します。
ファミリーマートは小型ガスコージェネの設置により初期投資ゼロで1店舗あたり電灯電力料金を年間約5.5%削減、またCO2の排出量も削減され、経済効果に加え環境面での社会貢献も可能と考えております。

背景

1) 環境面での社会貢献

今日、企業活動における環境問題への配慮は益々重要視され、積極的に環境負荷の軽減を図ることが求められるようになっております。 ファミリーマートにおいても環境問題への配慮は重要な課題として取り上げられ、1991年に環境問題担当を設置して以来、1997年にコンビニエンスストア業界に先駆け太陽発電装置を設置した店舗の導入、1999年には全店舗・本部の全事業所を対象に環境マネジメントシステムの国際規格「ISO14001」の認定を取得するなど、環境保全型コンビニエンスストア事業推進に取り組んできました。そして更なるエコショップ化の推進を目指し、二酸化炭素排出量の少ない天然ガス（都市ガス）を利用したコージェネ設備を設置し、伊藤忠エナジーソリューションがオペレーションを担当して発電を行います。

参考：石油火力発電と天然ガスとの二酸化炭素排出量の比較

出典）電気審議会需給部会中間報告1998年6月より

2) 経済効果

ファミリーマート店舗に伊藤忠エナジーソリューションがコージェネ設備を設置、所有し、電力供給を行うことにより、電灯電力料金ベースにして年間 約5.5％、金額にして約10万円の削減が実現します。設備は伊藤忠エナジーソリューションが所有し、燃料供給、メンテナンスなど運転に関する全ての責任を持ちます。サービス供給期間は2001年8月30日から当初3年間とし、以後は総合的に効果検証を行い、両者の合意のもとで電力供給を継続いたします。（ファミリーマートは初期投資ゼロ）

各種検証

• ファミリーマートは東京ガスの天然ガスをエネルギーとして、7：00～23：00まで発電を行います。又、伊藤忠エナジーソリューションと共に、店舗の負荷率と発電機特性のマッチング、店舗内設備への影響等を1年間にわたり検証していきます。
• ファミリーマートは東京電力と時間帯別電灯契約を締結し、昼間の高い電気料金時は伊藤忠エナジーソリューションから電気を購入し、夜間は安い東京電力の電気を購入します。これによるコスト削減率も検証します。

今後の展開

ファミリーマートは上記の検証に基づき、店舗への影響がなく、当初試算したとおりの同じ経済メリットが出る事が確認された段階で、他店舗等への本格導入に向け検討に入ります。

ファミリーマート青葉すみよし台店　概況

以上

ニュースリリース2001年