あなたと、コンビに、FamilyMart

2005年01月01日
企業情報

2005年年頭のご挨拶
株式会社ファミリーマート代表取締役社長上田準二 社内朝礼(1月4日予定)より

新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

2004年は、業界を取り巻く大変厳しい経済環境の中にありながらも、ファミリーマートの地力が付いてきたと実感した年でした。
 既存店の前年比という観点から見ても、外部環境が良い時には大きく伸張し、悪いときにも下支えができる企業体質になってきたと言えます。これは、これまで説きつづけてきた「S&QCの徹底」「“ジェネレーション”“プライス”“リージョナル”の3つのマーケティング」が個店競争力の強化に結びついてきたことに起因すると考えております。また、社内での意識が変化し、全社員が前向きに同じ方向に向かって動き出したことで「戦闘力」が強くなってきたことも大きな要因と考えております。
 しかし、まだまだファミリーマートのポテンシャルを充分に引き出したとは言えません。2005年はこの地力を磐石にし、さらなる成長を目指してまいります。

【2005年景況】

 2005年は実質の増税や年金の引き上げによる将来への不安など、消費環境に関しては依然厳しい状況が続くと考えられます。また、各業態での再編成、勝ち組みと負け組み、あるいは企業内における成長分野と不採算分野の撤退などがますます加速され、私共コンビニエンスストア業界におきましても同様のことが考えられます。このような環境の中でも、ファミリーマートは2005年を勝ちぬいていかなければなりません。

【“戦闘力”のさらなる強化】

 ファミリーマートが2005年を勝ち抜いていくにあたって全ての前提になるのは、さらなる「戦闘力の強化」です。加盟店を含めたファミリーマート全体が戦う集団となり、前向きな意識と成功体験を、スピードを持って波及させることこそが、戦闘力の強化に繋がるのです。昨年、このような事例がありました。「あるお店で開店3日間でフライドチキンを1700本販売した」という話しを会議でしましたら、他のスーパーバイザーが「それなら自分は3000本売る!」と高い目標を掲げ、結果3300本販売することができました。その後、続々と私の元に「3400本販売した」または「おでんを5000個販売した」という報告が上がってきました。
 この様に“小売はお祭りだ!”の精神に則り、ファミリーマート社内に前向きな素晴らしい成功体験の風が吹いてきています。2005年は、この風をさらに全体に波及させることで「戦闘力」を強化し、ファミリーマートが持つポテンシャルを最大限に引き出したいと思います。

【団塊の世代を掴む商品強化】

 戦闘力を強化するには、武器となる「商品」の強化も引き続きしてまいります。ファミリーマートでは、3つのマーケティングを掲げ商品開発を行っておりますが、今年も引き続きこれを軸としながらさらにスピードを持った開発を行ってまいります。
 なかでも、「ジェネレーションマーケティング」の一環として、団塊の世代を中心とする中高年層向けの商品をより強化してまいります。ファミリーマートはいち早くこの団塊世代のマーケットに着目し、準備を進めてまいりました。
 2006年をピークに人口が減少することに加え、2007年には団塊世代のリタイヤが顕著になります。子供も独立し、夫婦2人だけの生活が待っているのです。そうなると、家の近くのコンビニがこの世代にとって便利な存在になることは間違いありません。ファミリーマートでは、団塊の世代のお客様にご満足いただける商品を開発し続け、この大きな潜在マーケットを掘り起こし、支持を獲得してまいります。

【グローバル20000店への加速 】

 2004年は、3月の徳島県、6月の鳥取県、10月の高知県と、着々と国内における地盤を固めてまいりました。2005年度には、既存出店地域の更なるドミナント化に加え、国内の未進出地域への出店を加速し、真のナショナルチェーンとなるべく前進をしてまいります。
 海外におきましても、2004年は上海への本格出店、FC展開を開始するなど、中国市場において大きな一歩を踏み出した年でありました。また、アメリカ合衆国の現地法人「FAMIMA CORPORATION」も設立しました。
 今年は、いよいよこのアメリカへの出店を開始します。コンビニエンスストア発祥の地であるアメリカに、日本で生まれ、育ったファミリーマートのノウハウを輸出し、これまでの米国におけるコンビニエンスストアの概念を覆す形で出店してまいります。
 中国におきましても、上海でのFCドミナント展開を進めるに加え、北京などの他地域への出店準備も進めてまいります。
 2005年は、ファミリーマートがコンビニエンスストアのグローバルスタンダードとなるべく、2008年度中の2万店展開への弾みをつける年となるでしょう。そして、国内外合わせた積極的な拡大により、各国加盟店への利益循環を図り、相互に発展できる体制を整えてまいります。

【ホスピタリティ】

 私は“S&QCの徹底”ということを、いつも説いてまいりました。このS&QCの地力が付いてきた、さらにファミリーマートらしさ、あるいは、そのお店らしさを出していくには、この“ホスピタリティ(おもてなしの心)”がカギとなるでしょう。ご来店いただいたお客様を心からおもてなしし、ファミリーマートファン、お得意様になっていただくのです。
 ホスピタリティは、加盟店が中心となって醸成するものではありますが、ファミリーマート本部としては、こうして獲得したお得意様にさらに満足していただくためのツールとして「ファミマカード」を用意しました。2005年は、ファミマカード会員に向けたインセンティブをさらに充実させて“ひとつ上のおもてなし”を提供してまいります。

【元気!勇気!夢!(タイのファミリーマートもライフラインとして頑張っている)】

 タイのファミリーマートでは、先日のスマトラ沖大地震におきまして幸いにも人的、物的被害はありませんでした。その中で、現地社員や、日本からの応援部隊がひとつになって、被災地でのライフラインとして地域住民の皆様の役に立つよう、懸命に店舗オペレーションを絶やさず続けています。この姿は、ファミリーマート全体にも勇気を与えてくれるもので、日本のファミリーマートとしても精一杯の協力をしていきたいと考えています。
 ファミリーマートには、着実に加盟店、社員の間に「元気」な風が吹いてきています。そして、「勇気」をもって困難に立ち向かえば、2005年はファミリーマートにとって大きな「夢」が花開き、羽ばたく年になるに違いありません。

この場をお借りしまして、2005年の皆様のご健勝をお祈りいたしますと共に、本年もファミリーマートをご愛顧の程よろしくお願い申し上げます。

株式会社ファミリーマート 代表取締役社長 上田準二

ニュースリリース2005年

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