あなたと、コンビに、FamilyMart

2007年02月08日
企業情報

経済産業省 平成18年度 電子タグ実証実験事業
ファミリーマートの電子タグ実証実験開始!!
●全ての決済手段に対応した2007年度版EXPRESS POS
●携帯電話を利用した未来のお買い物を体験「ファミマ未来研究所」

 株式会社ファミリーマート(本社 東京都豊島区/代表取締役社長上田準二)、伊藤忠メカトロニクス株式会社(本社 東京都中央区/代表取締役社長 尾瀬俊憲)、東芝テック株式会社(本社 東京都品川区/代表取締役社長 前田義廣)の3社は、経済産業省が主催する「電子タグ実証実験事業」のコンビニエンスストアの実証実験を、2007年2月6日(火)から2月18日(日)までの約2週間で実施しております。3社による電子タグの実証実験は、昨年2月に続き2回目となります。

■実験の目的

 今年度の実証実験は、下記の項目を主な目的としております。
コンビニエンスストアにおけるSCM(中食工場⇒物流センター⇒店舗)での電子タグ活用領域の効果検証を大きな目的といたします。また、一般路面店での実証実験とすることで、幅広い実証データの収集を図ります。
1) 流通・物流過程(中食工場⇒物流センター)における入出荷単位(バット・ケース等)での検品業務の時間短縮及び省力化。
2) 店舗での入荷検品の効率化と時間短縮による接客時間の確保。
3) 電子タグ対応POSレジによる『レジ待ち時間の短縮』。
4) 一般のお客様に対する電子タグの活用方法提案と認知度向上

■今年度の“EXPRESS POS”は全ての決済手段にも対応。電子タグを一般路面店で広く紹介。

 昨年、電子タグと電子マネーを組み合わせ、世界最速の決済手段として登場した“EXPRESS POS”ですが、今年度は電子マネーのみならず、現金、ファミマカード、クオカードなど、ファミリーマートで使える全ての決済手段に対応いたします。ファミリーマートで通常使用しているPOSレジに、電子タグリーダを合体させたタイプとなりますので、電子タグ貼付商品以外の商品が混在しても、バーコードによる読み取りを使用して登録することが可能です。
 また、実証実験店舗は、路面店である「ファミリーマート南池袋二丁目店」「ファミリマート池袋四丁目店」(いずれも東京都豊島区)の2店舗で実施いたします。このため、電子マネー以外の決済(現金・ファミマカード・クオカード等)やバーコード読み取りにも対応させ、多くのお客様に気軽に“EXPRESS POS”をご利用いただき、電子タグに対する理解を深めていただきたいと考えております。このたびの実験では、おむすび、弁当、菓子パン、飲料(※)など約800アイテムに電子タグを貼付します。電子タグ貼付対象商品は、コンビニエンスストアの主力商品群から選定し、昼食時等のレジが最も集中して混雑する時間帯での効果検証をおこなってまいります。※おむすび、弁当、寿司、調理麺、調理パン、菓子パン、惣菜、サラダ、半生菓子、デザート、チルド飲料、ペットボトル飲料、缶飲料、カップ麺、カップスープ、ファミマフレッシュ

■携帯電話で未来のお買い物を体験「ファミマ未来研究所」

 今年度は、通常の路面店での実証実験のため、実際のお買い物時の“EXPRESS POS”決済だけではなく、電子タグを利用した“未来のお買い物シーン”をお客様に体験していただくためのコーナー「ファミマ未来研究所」を南池袋二丁目店に設置しました。(システム稼動時間10:00〜17:00)
 あらかじめ売場内に体験コーナーを作り、デモ用の電子タグリーダライタ付の携帯電話を設置。商品に貼付してある電子タグを読み取ることで、商品の詳細情報が見られるなど、決済の“疑似体験”をすることができます。まさに、未来の無人店舗を髣髴させる、電子タグ・電子マネー・携帯電話を利用した未来のお買い物シーンを体験していただけます。「ファミマ未来研究所」は身近な携帯電話を利用することで、電子タグをより身近なものと感じていただき、多くのお客様に電子タグについてより認識を深めていただくことを目的として設置しました。

■コンビニのサプライチェーンマネジメント(SCM)に電子タグを活用。

 今年度の実証実験は、店舗での決済に留まらず、コンビニエンスストアのSCMにおいて一貫した電子タグの活用についても実証実験を進めてまいります。今年度は、「個品電子タグ」「物流電子タグ」の2つの電子タグを利用し、それに伴う周辺機器も多数活用してまいります。

【使用電子タグ】

個品電子タグ
周波数帯:HF帯
通信規格:ISO15693/ISO18000-3model準拠
ベンダー:凸版印刷
取り付け対象物:商品(弁当、おにぎり、飲料等)
物流電子タグ
周波数帯:UHF帯
通信規格:EPCglobal Class-1 Generation-2準拠
ベンダー:凸版印刷
取り付け対象物:バット、ケース(箱)

【SCM各段階における実証実験概要】

(1)中食工場
 米飯(おむすび、弁当、寿司)製造ラインの最終工程で、「個品電子タグ(HF)」への商品情報の書き込みと発行を「HFラベルプリンタ」にて実施します。貼付した「個品電子タグ(HF)」を据え置きの「HFアンテナリーダライタ」で読みこみ、製造数量のチェックを行います。将来的には、サーマルラベルと電子タグを一体化することで、大きな効果を得ることが可能になります。
 その後、店別に仕分けをした商品をバットに入れて、そのバットに「UFHラベルプリンタ」より発行された「物流電子タグ(UHF)」を貼付。据え置きの「UHFアンテナリーダライタ」を活用し、出荷検品を一括で行います。一層の出荷検品の精度向上と効率化が期待できます。
<参加工場…戸田フーズ(株) 戸田工場 / トオカツフーズ(株) 野田工場>

(2)物流センター
 据え置きの「UHFアンテナ」を利用し、一括でバット単位の入荷検品を行います。物流センターでは、米飯以外の電子タグ貼付対象商品について、「個品電子タグ(HF)」に「HFラベルプリンタ」を使い、情報の書き込み・発行をします。これらの商品もあわせて、再度店別に仕分けし、バットに「物流電子タグ(UHF)」を貼付します。こちらにおいても、「UHFアンテナリーダライタ」を使用し、一括で出荷検品を行います。
<参加物流センター…西野商事(株) 浦安センター(加工食品・ペットボトル飲料・缶飲料)
ファミリーコーポレーション(株) 戸田センター(米飯以外の中食商品・チルド飲料・デザート等)

【SCM各段階における実証実験概要】

(3)ファミリーマート店舗
 店舗スペースや店舗の環境に応じて「UHFアンテナ」または「UHFハンディターミナル」を利用し、バット数・ケース数の入荷検品を行います。店舗においては、一部の店舗直送の電子タグ貼付対象商品について「個品電子タグ(HF)」のタギングを「HFハンディターミナル」を使用して行います。会計の際には、EXPRESS POSでの一括読取りによる会計を行います。
<参加店舗…ファミリーマート南池袋二丁目店/ファミリーマート池袋四丁目店>

■ 各社の役割

◆株式会社ファミリーマート 
 実証実験全体のコーディネート、実証実験店舗の提供、中食工場及び物流センターとの実施体制確立と電子タグを利用した店頭オペレーションの提案と効果検証。
◆伊藤忠メカトロニクス株式会社
 電子タグの開発及びリーダライタ(中食工場・物流センター・店舗・携帯電話用)等の評価・選定・調達、タグ及びSCM関連システム全般の開発。
◆東芝テック株式会社
 電子タグスキャンPOSシステムの開発。
 ファミリーマート、伊藤忠メカトロニクス、東芝テックは、同実験を次世代のコンビニエンスストアのサービスと位置付け、業界に先駆けていち早く着手することで、来るべき将来へ向けてお客様により快適なお買い物を楽しんでいただけるようトライしてまいります。

 UHF : Ultra-High Frequency(極超短波)の略で、300MHz〜3000MHzの周波数帯をさします。
 HF : High Frequency(短波)の略で、3〜30MHzの周波数帯をさします。

以上

ニュースリリース2007年

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