あなたと、コンビに、FamilyMart

2008年04月01日
企業情報

株式会社ファミリーマート代表取締役社長上田準二から
180名の定時新入社員へのメッセージ
2008年度入社式祝辞より抜粋(4月1日開催)

 180名の新入社員の皆さん、本日の入社おめでとう。心から歓迎します。
さて、私が新社長になった時、「社長」と呼ばれて誰のことかと周りを見まわしたり、緊張感と恥ずかしさがある一方で、しっかり役目を果たしていこうという責任感を感じました。今は社長と呼ばれることが当たり前の感覚になっていますが、今日この場に来たことで新社長時代の気持ちが蘇ってきました。
 皆さんの今日の気分はいかがですか。皆さんもその時の私と同じ気分ではありませんか。皆さんの席から清新なオーラが立ちのぼっていますよ。私も今日から皆さんと同じ気持ちで改めて自分自身を磨き、次のステップを目指して行きたいと思います。そこで、入社に際して今の気持ちを忘れないように、皆さんに一言申しあげておきたいと思います。
 

■自分自身の種をまいてしっかり大地に根付かせる。そしてみずみずしい花を咲かせ、果実を実らせることを期待する

 今の若い人は昔の世代と違って、会社の大小、就職人気企業問わず入社3年以内で辞めていく人が増えているそうです。これは何故なんでしょう。会社がつまらなくなったからと言ってしまえばそれまでですが、私から見ればそこで働く意欲あるいは意義・目的がもともとなかったか、それとも失ってしまったかのどちらかだと思います。これは、学生時代は確たる目的がなくても自分を中心にして周りの人が動いてくれて、なんとなく自己都合で生きてこられた世界でしたが、社会に出てからは自分から動かなければ組織の一員と認めてくれない、自分の好き勝手で渡っていけない世界になるからです。私も、学生時代はそれなりに苦労してきたと思っていましたが、振り返って見ますと、親・兄弟や先生、そして世間から陰日なたに暗黙のうちに随分保護されていたんだなと思います。 
また、昔は、入社した会社を3年くらいで辞めると、親族や社会から白い目で見られたり、転職でも条件が低くされていましたが、今は違います。色々な選択肢があります。
 しかしながら、今も昔も変わらないことがあります。社会人として、例えば何のためにファミリーマートを選んだのか、そこでどんな夢・目標を持って働くのか、その実現にむかって自らどのような行動を起こすのかということです。そういったマインドがなく漫然と社会人となり、能力もつかないうちに「つまらない、楽しくない」と言った感覚でやめてしまっては、その先も同じことを繰り返します。逆に3年間きっちり情熱を持って取り組み、能力を高めた人は、他の世界でも十分通用する人間となります。
昔の人はいいことを言いましたね。月並みな言葉ですが「石の上にも三年」とか、「桃栗三年柿八年」。8年は長いですが、自分の目指す将来のため、最初の3年間は自分自身の種をまいてしっかり大地に根付かせる重要な期間です。その上で3年後、皆さんがみずみずしい花を咲かせ果実を実らせていることに大いに期待しております。
  

■逆風の中で情熱を持って

 ご存知のように、日本は今、政治の機能不全に拠る年金問題、医療その他福祉問題、給与所得水準が中々上がらないといった問題に直面しています。加えて、アメリカのサブプライムローンに端を発した金融不安などに拠る世界的な不況感によって、生活者は将来不安を抱き、消費支出が抑えられているため、小売業はまさに逆風の最中にあります。
 そんな中で、皆さんは今、ファミリーマートチェーン本部・加盟店がかつてないほど燃えている時に入社されたと思います。猛烈な荒海にあるコンビニ業界の中、他の様々な船が荒波にもまれている状況下で、ファミリーマートはしっかりと舵をぶらさず目的地に向けて、それぞれの乗組員が本部・加盟店の持ち場、持ち場でやるべきことをしっかり共有し戦っていこうとしています。
 業界内外で「今、ファミリーマートが一番元気が良い」と言われています。それは基本理念において、全てのお客さまに「気軽にこころの豊かさ」を提供し、チェーン内部の全ての人々がホスピタリティあふれるお店作りをしていこうということに加えて、3年前に始めた「ファミリーマートらしさ推進活動」の成果が確実に数値実績に出始めてきた結果だと思います。この活動は、当初は本部の若手・中堅社員が自ら立ち上げたサークル活動のようなものでしたが、やらされ感ではなく、自ら考え、行動してきたことで、いまや経営陣を含めた全社運動になり、昨年度からは全加盟店も含めたチェーン全体の活動となっています。
 私は常日頃21世紀に勝ち残る企業はボトムアップとトップダウンが瑞々しく流れる企業であると言っておりますが、皆さんも一日も早く本部の果たすべき業務を習得し、更には会社経営に対する情熱ある意見・提案を出せるようになって欲しいと思います。
  

■ファミマシップこそが羅針盤

 最後になりますが、ファミリーマートにおいて、いや、これからの長い人生において皆さんが輝かしい世界を作れるために一言。
 すでにご存知のことと思いますが、困難や不安にぶつかったら「ファミマシップ」を復唱してみてください。本当に簡単で平易な言葉です。具体的にこうしなければならないといったマニュアルではありません。一人ひとりがそれぞれに自ら感じる、気づく、動くとといった行動を通じ、ファミマシップの5つの言葉である、「お客さまの期待を超えよう」「仲間を信じ、ともに成長しよう」「豊かな感性を磨こう」「挑戦を楽しもう」「世の中に向かって正直でいよう」と唱えればいいのです。そうすれば大概の壁や悩みは乗り越えて原点に立ち返られるでしょう。そしてその暁にはファミリーマートに乗り込んできた皆さんの将来は、きっと太陽の輝く大海原を目指す大陸に向けて堂々と帆走していること間違いありません。だからこそ、将来の幹部社員の皆さんと共にこの厳しい時を逆にチャンスと捉え「元気」「勇気」「夢」を持って共に頑張ってまいりましょう。

以上

ニュースリリース2008年

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