あなたと、コンビに、FamilyMart

2023年04月03日
企業情報

2023年度 新入社員に向けた社長メッセージ

 株式会社ファミリーマート(本社:東京都港区、代表取締役社長:細見研介)は、本日(2023年4月3日)、本社で入社式を執り行いました。

 代表取締役社長 細見研介の新入社員に向けたメッセージをお伝えいたします。

 

 

 皆さん、入社おめでとうございます。ようこそファミリーマートへ。私は代表取締役社長の細見です。これから一緒に働く仲間としてどうぞよろしくお願いします。

 さて、今年の春は、待望していた普通の生活を取り戻し日本中が大きな喜びを噛み締めています。そんなポジティブな時代を迎えた中で、ファミリーマートを社会人生活のスタートとして選び、この場に臨んでいる皆さんに会社を代表して先ずは感謝の意を表したいと思います。

 

 我々はコロナ禍とウクライナ戦争という歴史的な惨事を目の当たりにし、知識として知る、あるいは、現実の世界ではこれまで考えられなかったパンデミックや戦争が実は自身と隣り合わせに存在したということを実感させられました。以前なら底抜けに楽しかったはずの学生生活でさえも、社会の動きに無縁ではいられないという現実に皆さんは否応なく気付かされたことかと思います。しかしながら、この辛い経験は、就職活動の際に、社会全体の継続的な維持発展に役立つ仕事を選ぶという、極めて重要な価値基準に繋がったのではないかと思います。また、その価値基準はファミリーマートの社是である「あなたと、コンビに、ファミリーマート」の言葉に間違いなく繋がっていることを心にしっかりと留めおいて頂きたいと思います。

 

 ファミリーマートは1973年の1号店の開店以来、地域に寄り添い、お客さま一人ひとりに家族のように接することを哲学として成長を果たしてきました。皆さんが生まれた時には既にファミリーマートは身近にあり、子どもの頃、ご家族やご友人と一緒に買い物した楽しい思い出があるかと思います。お客さま視点からみえるファミリーマートは、そのように買い物をする1店舗1店舗ですが、皆さんがこれから働くファミリーマートの全体像は、間違いなく皆さんの想像を遥かに超えた大きなスケールで社会の継続的な維持発展を支えているのです。

 

 その大きなスケールを具体的な数字を交えて紹介したいと思います。店舗ネットワークですが、日本全国に約16,500店、海外に約8,000店舗、合計で約24,500店舗を展開する世界有数のフランチャイズチェーンです。日本にある店舗を1日に10店舗訪問すると約4年半かかる規模です。

 国内売上高は約3兆円ですが、税金の支払いなど収納代行と言われるものが約3兆円別にあり、年間で約6兆円ものお金がファミリーマートに流入してきます。 店舗で活躍してくれているスタッフさんは全国で約20万人。1日の来店客数は約1,500万人、年間累計で55億人ものお客さまが来店されます。店舗にフレッシュな商品を届ける物流ネットワークは、全国に約150ヵ所の物流拠点と、約4,500台のトラックにより構成され、最新のAIの活用も進めることにより最先端のロジステックス戦略が推進されています。SNSの1日平均のインプレッション数は約400万、ファミペイアプリダウンロード数は1500万を超えるなど、まだまだ紹介しきれておりませんが、皆さんが入社されたファミリーマートが極めて大規模なビジネスを行っていることが実感して頂けるかと思います。

 そして、コロナ禍の3年間、この地域の生活を支えるこれらの巨大なネットワークを加盟店さんと一丸となって維持してきたことに対し、社員、役員全員が強い誇りを持っていることを是非、皆さんにお伝えしたいと思います。

 

 今日より皆さんは、ファミリーマートの一員としてこの巨大なネットワークの維持発展に携わっていくことになります。どうか、強い使命と責任感を持って社会人生活をスタートしていただきたいと思います。

 

 我々が立ち向かわなければならない社会の変化は急激であり多面的でもあります。消費者の価値観の変化、調達の安定とコスト上昇への対応、DXの活用が代表的な課題です。

 地球温暖化の急激な進展は、大量生産大量消費の価値観を否定し、社会の継続性や包括性を企業活動にも求めるSDGsの流れを加速させています。お客さまの購買動機にSDGsへの配慮があることはもはや常識となっています。

 さらに、ウクライナ戦争により、日本では円安、原材料やエネルギー価格、電気料金の暴騰など厳しい環境変化に見舞われています。最近では、欧米の金融機関の破綻もありました。例えば、ファミチキはタイから輸入していますし、コーヒー豆はブラジルやグアテマラから輸入しています。世界の情勢に無縁ではビジネスは成り立ちません。また、鳥インフルエンザにより卵の供給が厳しくなっていることを知っておられる方も多いかと思います。消費ビジネスの最前線にいる我々は、お取引先さまと協調しながら調達の安定や使用電力の削減など多岐にわたる課題にしっかり対応し、チェーンを維持発展させると同時に新しい価値観をお客さまに提供しなければなりません。

 

 そして、DXが時代の合言葉となっていますが、ファミリーマートのデジタル活用は他社と一線を画した画期的な取り組みとして評価されています。電子決済の機能を持つ自社アプリのファミペイは皆さんご存じだと思います。また、無人決済店舗やデジタルサイネージを活用した店舗のメディア化などを成長戦略の核として推進しています。スマホ世代の皆さんの知恵の積極的な活用が成功の鍵だと考えています。

 

 会社創立40周年の一昨年、ファミリーマートは「No.1を入れ替えよう!」と渋谷駅に横断幕を掲げ、本気でNo.1を目指していく覚悟を全社員、役員で共有しました。我々はこれから皆さんと一緒に大きな目標に向かって変革を続けて行く決意です。

 

 しかしながら、変革にあたっても、変わらないもの、変えてはならないものがあります。

それは、「あなたと、コンビに、ファミリーマート」という基本理念と、これを支える3つの行動指針です。

『・地域に寄り添う』『・お客さま一人ひとりに』『・家族のように』

 是非、ファミリーマート生活をスタートするにあたり、このことを肝に銘じて頂きたいと思います。

 

 結びに、私が社会人生活の37年を振り返って、これは鉄板だなと思うことを今年も皆さんにご紹介したいと思います。それは、笑顔と挨拶が世界の共通語だということです。私は商社マンとして世界50か国でビジネスをしてきましたが、どこの国においても満面の笑顔と大きな声の挨拶が周囲との信頼関係を作る最も大事なコミュニケーションであり、商売の基本であるということです。そしてそれは、皆さん全員がすぐにできることでもあります。

 今日から是非実行し、何か困ったこと、辛いことがあった時も思い出して実行してみて下さい。

 

以上をもちまして、私の歓迎とお祝いの言葉とします。  

皆さんと共にファミリーマートの未来を作っていくのを楽しみにしています。

本日は、入社、誠におめでとうございます。

株式会社ファミリーマート

代表取締役社長 細見研介

以上

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