株式会社ファミリーマートと東芝テック株式会社は、8月3日から、マルチメディア情報端末"Famiポート"が設置してあるファミリーマート全国約5,700店舗(*1)において、モバイルプリントサービス"PrintSpot(プリントスポット)"を開始します。
提供するサービスは、ファミリーマートが店舗で運営するマルチメディア情報端末"Famiポート"と、東芝テックがシステム構築し運用する "PrintSpot"とを連携して実現した協業サービスで、ユーザの文書ファイルを外出先でプリントできる「ファイルプリントサービス」と、付加価値の高いコンテンツプロバイダと連携し、そのコンテンツを提供する「コンテンツプリントサービス」の2種のサービスから構成されます。
(*1)エリアフランチャイズ店を除きます(宮崎県、鹿児島県、沖縄県)。
「ファイルプリントサービス」は、印刷したい文書ファイルをメールに添付してPrintSpotサーバに送信するだけで、Famiポートの操作により印刷できるサービスです。本サービスは法人会員を対象としてスタートし、今後個人向けにも拡大してサービス提供します。
「ファイルプリントサービス」は、ファミリーマート店頭に設置されたコピー機を、オフィスのプリンター代わりに使用できることから、モバイルユーザの生産性を大きく向上させることができます。
モバイルPCを持ち歩く方は、外出中でもPC内に保管されているファイルや、その場で新規に作成したファイルを印刷することができます。またPCを持ち歩かない方でも、オフィスにいる方等からファイルを登録してもらうことにより、店舗での印刷が可能となります。従来印刷のために会社に戻る必要のあったシーンでも、その必要がなくなるため、移動時間が削減されモバイルユーザの生産性が向上するとともに、迅速な対応による顧客満足の向上につなげることができます。
すでに、大日本印刷株式会社様、株式会社NTTデータ様において、外勤者の業務効率向上の手段として順次導入されることが決定しており、伊藤忠商事株式会社様も導入を検討中です。
「コンテンツプリントサービス」は、あらかじめPrintSpotに登録された様々なコンテンツをFamiポートから印刷できるサービスで、9月中旬から開始予定です。
従来の印刷や出版で発生している「商品在庫」をなくすことができ、しかも常に最新のコンテンツを提供することができます。
ファミリーマートは、マルチメディア端末"Famiポート"により、通常の店頭商品の販売だけではなく、デジカメプリントサービス、totoの販売など、様々なサービスの提供に取り組んでおります。このたびの"PrintSpot"は、"Famiポート"と複合コピー機を組み合わせた初めてのサービスであり、"Famiポート"でのサービスをさらに拡張させるものです。これらの新サービスの提供により、集客力を高め、売上の拡大に繋げてまいります。
東芝テックは、"システムとビジネスにさらにつながるドキュメントソリューション"としてNet-Ready MFP戦略を掲げ活動しております。PrintSpotはNet-Ready MFP戦略の中の"Mobile/Wireless Ready"を担うサービスで、ドキュメントソリューションによる新たなビジネスモデルの基盤として位置付けられております。
【1】システムの特長
●「ファイルプリントサービス」の特長
(1) 簡単操作
印刷したいファイルをメールに添付し、指定されたメールアドレスに送信するだけの簡単な作業で印刷登録が完了します。印刷登録完了後、あらかじめ登録された利用者の携帯電話に印刷登録完了を通知するメールを送信しますので、本人以外の方が印刷登録を行った場合でも印刷登録を通知することができます。印刷登録完了メールの中には印刷時に必要なID/暗証番号が記載されていますので、番号をメモする等の作業は不要です。
印刷はファミリーマート店内に設置されたFamiポートのタッチパネルで、案内に従って操作することで店内のコピー機から印刷されます。事前に店舗の指定は不要で、どこのFamiポートからでも印刷できます。
(2) 24時間365日のサービス体制(*2)
登録された印刷データは、東芝テックが運用する24時間365日監視下の"PrintSpot"サーバに3日間保管されます。店舗でのプリントアウトの際に問題が生じた場合でも、Famiポート監視センターと PrintSpotコールセンターとの連携で24時間365日サポートされます。
(*2) Famiポート/PrintSpotのメンテナンス時間を除く
(3) ビジネスニーズにマッチした対応ファイルフォーマット
日常使われるMicrosoft Word/Excel/PowerPointに加え、電子ドキュメント配信のデファクトスタンダードであるPDFフォーマットに対応し、ビジネスシーンの殆どの印刷ニーズに応えます。
(4) システム組込型ニーズに対応(*3)
PrintSpotは、Microsoft「.net」環境で構築されており、メール送信に加えてWebサービスの標準インターフェースであるSOAP (Simple Object Access Protocol)に対応しています。このため、システムインテグレータ様は各種システムのプリントコンポーネントとして組み込み利用が可能です。
(*3)2004年秋以降順次対応予定
その先例として、PrintSpotとエックスドライブ・ジャパン株式会社様が提供する法人向けオンラインストレージサービス"Xdrive Files"とを連携し、Xdrive Filesに保管されているファイルをワンクリックでPrintSpotに登録し、印刷できる仕組みを準備中で、エックスドライブ・ジャパン株式会社様より今秋提供される予定です。
● PrintSpot「ファイルプリントサービス」のシステム概念図
【動作手順】
1. 登録された会員様に印刷受付用の個別メールアドレスをお渡しします。
2. そのメールアドレスに印刷したいファイルを添付して送信しますと、印刷登録されます。
3. 印刷登録が行われると、あらかじめ設定したメールアドレス(携帯電話のメールアドレス等)に対し文書登録完了の通知がされます。その際、印刷時に必要となるIDと暗証番号を一緒に通知します。
4. ファミリーマート店舗に移動して、Famiポート上のPrintSpotからIDと暗証番号を入力し、ファイルのダウンロード/印刷ができます。
● 「コンテンツプリントサービス」の特長
(1)簡単操作
Famiポートの画面からIDと暗証番号を入力することにより、欲しいコンテンツをプリントすることができます。また今後の予定としてID/暗証番号を必要としないで、Famiポートの画面上から直接プリントコンテンツを選ぶことができる改良を予定しております。
(2)従来手に入れにくいコンテンツを準備
PrintSpotを使ったコンテンツプリントは、消費者のニーズに合せてその場でプリントアウトを行う"オンデマンド印刷"により、商品在庫が発生しません。そのため従来出版の困難であった多品種少量のコンテンツや、情報変化の激しいコンテンツを商品としてご提供することができます。
提供されるコンテンツは、株式会社日本法令様の法令文書を始めとするビジネス関連コンテンツに加え、教育関連/娯楽関連を中心に幅広いジャンルからのご提供を予定しており、多くの皆様のニーズに応えていきます。そして、コンテンツを提供いただけるパートナー様を随時募集していきます。
●PrintSpot「コンテンツプリントサービス」のシステム概念図
【2】 PrintSpot「ファイルプリントサービス」のサービス仕様
対応ファイル :Microsoft Office97以降で作成された
・Word(拡張子.doc)ファイル
・Excel(拡張子.xls)ファイル
・PowerPoint(拡張子.ppt)ファイル
及びPDFファイル(拡張子.pdf、ver.1.4まで)
登録ファイル容量 :最大500KB
1ファイルのページ数 :最大99ページ
ファイル登録容量 :各ID毎に2MB
最大登録ファイル数 :各ID毎に10ファイル
対応フォント :MS明朝、MS P明朝、MSゴシック、MS Pゴシック、MS UIゴシック
対応メールソフト :MIME(Base64)対応のメールソフト
登録文書の確認/削除 :専用Webページより可能(SSL対応)
その他 :プリントアウト後、データはサーバ側で消去されます。
【3】 サービス内容の詳細
ProintSpotのWebサイトでサービス内容の紹介を順次行います。
ProntSpot WebサイトURL : http://www.printspot.jp/
●Famiポートは、ファミリーマートの登録商標です。
●PrintSpotは、東芝テックの登録商標です。
●サービス提供は日本国内のため、海外では使用できません。
●Word/Excel/PowerPointは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
●この原稿に記載されている商品名は、各社の登録商標または商標である場合があります。
以上