あなたと、コンビに、FamilyMart

2006年03月31日
企業情報

株式会社ファミリーマート代表取締役社長上田準二から
191名の定時新入社員へのメッセージ

2006年度入社式祝辞より抜粋(3月31日開催)
 新入社員の皆さん!!元気で今日を迎えられましたか?本日は入社本当におめでとう。
 皆さんの今日の顔ぶれを見ていると清新な緊張感とこれからいよいよ社会人として「やるぞ!!」という、溢れるエネルギーが伝わってくるようで迎える私達としても身が引き締まってくる思いです。会社を代表して「待つ事久し」の皆さんを心から歓迎いたします。

■ファミリーマートを選んで正解であったかは、一人ひとりの行動にかかっている。価値観を天動説から地動説へ切りかえる。

 さて、就職活動の過程で皆さんには様々な選択肢があったと思いますが、最終的にはファミリーマートを選ばれました。それが正解であったかどうか、最後は皆さん一人ひとりがどう行動するかにかかっています。
 皆さんは今日までの生活の中で、苦しい時も、楽しい時も常に両親や学校、あるいは仲間などに見守られ、いわば庇護を受けてきたはずです。中には「自分一人で生きてきた」と自負している人もいるかもしれませんが、それでも所詮自分を中心に据えて周りを見ると言った、いわば天動説の中での価値観に過ぎません。周りの人がまだ一人前の社会人ではない皆さんを直接・間接的に注意、励まし、慰めなど色々心配してくれていたのです。社会人の先輩である私の経験から申し上げておきます。
 皆さんはこれまでとは違った世界、実社会への門をくぐりました。今日からは物事の考え方、価値観を天動説から地動説に切り替えましょう。会社の上司や組織間交流、各々違った個性をもった同僚、約6,700店の加盟店で働く人々、取引先、そして1日約550万人来店される多くのお客様や地域社会といった、多くの人と人との係わり合いに自ら積極的に行動を起こし、道を切り開いていくといった気概を持っていただきたいと思います。黙っていても周りから手取り足取り世話をしてくれる世界ではなくなるわけですから、何事も指示待ちでやらされると言ったパターンに陥らないようにして欲しいのです。

■社長の祝辞は忘れても、自らの決意は忘れないこと。

 そのためにも、入社時に誓った皆さん一人ひとりの「好きな言葉」や「入社に臨む決意」を、「初心忘るべからず」でおりに触れ思い出すように大事に残しておいてください。全新入社員のひと言を見ましたが、私が今お話している事と表現や例えは違っても思いはほとんど同じでした。社長の祝辞などはすぐ忘れてしまうものですが、自分で言った事は忘れないでいただきたい。
 今後、数多くの困難や失敗に遭遇しても、今の心構えを継続できるなら皆さんにはさらなるステップアップへの道が開けてくるでしょう。壁にぶつかって悩んだら今皆さんが胸に刻んでいる言葉、気持ちをもう一度思い出してください。懐かしさと、その時の自分とのギャップが恥かしさとあいまって、「また頑張ろう」と言う気持ちになるでしょう。その結果、「ファミリーマートを選んで正解だった」と言えるようになって欲しいと思います。大いに期待しています。

■「攻め」と「守り」を同時に激しく進め、第2次構造改革を断行する。

 さて、2006年度、ファミリーマートは創立25周年を迎えます。
 ファミリーマートは、サッカー日本代表チームのサポーティングカンパニーを続けるのと同時に、2006FIFAワールドカップドイツ大会のライセンシーにもなりました。この節目の年を「小売はお祭りだ」のスローガンをさらに全面に打ち出した販売活動を繰り広げてまいります。皆さん、本当にいい年に入社しました。ワッショイワッショイ一緒に神輿を担いでください。
 一方で、2006年度は小売業界各社が生き残りをかけて、いよいよ熾烈なサバイバル戦に突入しております。売り場も、会社での仕事のやり方・考え方も、今までと同じようなマンネリズムでは到底勝ち目がなく、脱落するしかない変化の厳しい時代です。
 そこでファミリーマートは今年度、いちからやり直すという意思を込めて「過去からの決別の年」と位置付け、2001年度の第1次構造改革に続き、第2次構造改革を新たに推進してまいります。「組織改革」「制度改革」「業務改革」「コスト構造改革」「意識改革」といった5つの改革ですが、要は「攻め」と「守り」を同時に情熱を込めて激しく進めていくと言うことです。

■世界という大きなフィールドで、若さ溢れる皆さんの活躍に期待する。

 ファミリーマートは今年度、青森県、北海道に進出し47全都道府県に出店が完了しますが、国内店舗数では3位。こういった「攻め」と「守り」を強力に推進し日本国内を固めながら、台湾、韓国、タイ、中国、そしてアメリカへつなぐパンパシフィック構想のもと、2009年2月期には国内外2万店体制を目指しております。その時には、ファミリーマートは世界規模でNO.1に肩を並べるでしょう。
 しかしながら、規模だけではなく中味が大事です。クオリティーにおいても業界のリーディングカンパニーを目指さなければなりません。今、そのために加盟店と一体となって「ずっと、あなたと、コンビに、ファミリーマート」と言うスローガンを掲げ、「ファミリーマートらしさ」運動を展開中です。これこそ、古い人間より心身共に若さ溢れる皆さん方の活躍する大きなフィールドです。「自分たちが新生ファミリーマートを作ってやるんだ!」と言う情熱で新風を吹きこんで下さい。

■ボトムアップとトップダウンのコミュニケーションが瑞々しく流れる企業を作るためには遠慮はいらない。

 あきらめ、惰性、日和見、ことなかれ主義の先輩や上司がいたら遠慮する事はありません。正しいと思った事や建設的意見は、遠慮や失敗を恐れず積極的にドンドン押しあげて下さい。常日頃から私は21世紀に勝ち残るのはボトムアップとトップダウンのコミュニケーションが瑞々しく流れる企業だと申し上げています。
 繰り返しになりますが、その観点から、自ら行動を起す人にはファミリーマートでの前途は洋々と開けて参ります。
 苦しい時も悲しい時も、自ら「元気」を取り戻し、何事にも「勇気」を奮い立たせそして各々の「夢」に向かって共に頑張っていきましょう。

Thank you cheerful! Ladies & gentlemen!

以上

ニュースリリース2006年

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