大手コンビニエンスストアチェーンの株式会社ファミリーマート(代表取締役社長:上田 準二、所在地:東京都豊島区東池袋四丁目26番10号、以下「ファミリーマート」)とインターネット向けネットワーキング機器ベンダーの最大手であるシスコシステムズ株式会社(代表取締役社長:黒澤 保樹、資本金:22億2千万円、所在地:東京都港区赤坂2-14-27、以下「シスコ」)は、ファミリーマートの次世代店舗システムの中核となるデータセンターのネットワーク機器として、シスコの製品を標準として選定し、導入しました。
ファミリーマートは、地域特性やお客様の個々のニーズに対応した店舗づくりを目指し、店舗システムを刷新するプロジェクトを進めています。9月から全店舗約6,700店への導入を進め、2007年2月には導入が完了する予定です。
今回のシステムでは、ネットワークの大幅な増強が行われました。従来店舗の回線はISDNを利用していましたが、今回これを光ファイバー網に入れ替えます。Famiポートを通じてのお客様へのさまざまな情報提供、今後増加するであろう新サービス、さらには店舗スタッフのオペレーションレベル向上のためブロードバンドネットワークに入れかえることといたしました。
この大規模ネットワークの構築にあたって、ファミリーマートは、シスコのネットワーク機器を同社の標準とし、横浜及び神戸で稼働しているデータセンター内のネットワークの主要機器を、すべてシスコ製品で統一しました。
シスコのインテリジェントデータセンターソリューションにより、ビジネスの継続性、およびセキュリティをサポートしながら、同時に、新しいサービス指向およびオンデマンドを実現する戦略的 IT 基盤の構築を可能とします。
シスコ製品を標準と決めた理由は、以下の通りです。
1.確実な継続運用
すべての店舗の運営に関わるインフラなので、止まることは許されません。そのため、従来から利用していて問題がなく、その高信頼性を実感していたシスコ製品を選定。より効率的で安定した運用のため、標準として統一化を図りました。
2.高セキュリティ
現在ファミリーマートのネットワークは閉域網ですが、今後同社の子会社が提供しているeコマースサイトfamima.com(ファミマ・ドットコム)との連携を行ったり、Famiポートがあらゆるサービスの端末として利用される可能性があります。そこで、今後ネットワークを外に開いていくための基盤を整える必要がありました。シスコ製品は、高いセキュリティが実現できるとともに、将来の脅威に対しても柔軟な対応が期待できたことから選定しました。
3.拡張性・柔軟性
ファミリーマートは、現在海外の店舗は現地法人が運営しており、システムやネットワークは各国ごとに構築しています。将来的にはグローバル20,000店のネットワークを構築することを構想しているため、このような大規模な拡張やサービスの拡充に対応できる拡張性が重要でした。
データセンターのネットワークは、コアスイッチとして、「Cisco Catalyst 6509E」を導入。10GB Ethernet Moduleを付加し、十分な帯域を確保しました。コアスイッチはもちろん、すべてのネットワーク機器は、冗長構成で構築しています。また、セキュリティを高めるため、ファイヤウォール モジュールも追加しています。さらに、効率的で確実なネ
ットワークの運用を実現するため、運用管理ツール「Cisco Works」を導入しました。
同社は、今回のシステム構築で信頼性やセキュリティに優れ、将来の拡張性も担保したインフラを整備しました。今後このインフラを活用して、優れたサービスを提供していくためのアプリケーションを、現場を含めた全社で検討・構築し、顧客と全国の店舗スタッフに提供していく予定です。
シスコシステムズ株式会社について
シスコシステムズ株式会社は、米国Cisco Systems Inc.(NASDAQ:CSCO)の日本法人です。シスコシステムズは、より安全で快適なインタネットネットワーキング環境の提供と、企業・団体・組織の生産性向上をお手伝いするために、基盤となるネットワークにインテリジェンスを組み込みネットワークの可能性を解放する、IIN(Intelligent Information Networks)を提唱していきます。シスコシステムズ株式会社の会社概要・詳細は以下のWebサイトでご参照頂けます。
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