2011年04月01日
企業情報

株式会社ファミリーマート代表取締役社長上田準二から
98名の定時新入社員へのメッセージ
2011年度入社式祝辞より抜粋(4月1日開催)

98名の新入社員の皆さん今日は入社おめでとう。ファミリーマートグループを代表しまして、こころから歓迎申し上げます。
さて、去る3月11日に発生いたしました東日本大震災は広範囲にわたって史上最悪の被害をもたらしております。被災された方々に対しまして改めてお悔やみとお見舞いを申し上げるとともに、ファミリーマートは社会インフラとしての機能、いわゆるライフラインの一日も早い復旧にむけて皆さんとともに最大の努力をしていくことを誓いたいと思います。

実は、ファミリーマートは東北6県及び新潟県の全加盟者、そして各地域の全社員が、2011年度の加盟店政策発表会で仙台の会場に集まっておりました。その最中に大地震にあい、私自身も人生かつて経験したことのない大揺れに見舞われました。ただ、皆が目に見える場所にいたおかげで、その後の避難誘導、そしてそれぞれが自分の持ち場に帰るまで一人のけが人もなく撤収することができました。これはまさしく奇跡に近いと思います。あのパニックのなかで関係者一人ひとりが、自分が今何をやるべきかをしっかりと考え、その考えをスピーディーに行動に移した結果だと思います。地震発生と同時に、池袋本社では災害対策本部を立ち上げて、加盟者、社員の安否確認、そして物流センター、及び製造拠点の被害状況の確認を行ないながら、被災地に対する支援物資の供給、物流網など、社会インフラの機能を最大限再構築しています。災害対策本部は、本日現在も、24時間体制でその復旧に向けて対応策を講じております。また、現在、3名1チームで10チームの応援隊が被災地に入っております。このような状況のため、入社式を延期、もしくは中止する企業もあります。そして皆さんの中には、ご自身が被災された方、もしくは、親族や友人が大変な災難にあっている方もいらっしゃいます。しかしながら、こういう状況の時にも皆さんが、ファミリーマートの社員の一員として社会へ一歩踏み出すという元気な姿を社会に見せることが、関係者の方々にとっても勇気づけになると判断して入社式を開催することになりました。

2011年度入社の皆さんは、まさしく国難の年ではありますが、一方でファミリーマート創立30周年の節目の年に入社されました。そういう意味で皆さんは、会社にとっても、皆さん自身にとっても、忘れられない記憶される新入社員となりました。また、就職市場調査開始以来、内定率がはじめて80%を切るといった厳しい就職戦線をくぐりぬけられました。ファミリーマートの応募者3,000人を超える中から皆さんは厳選されたのです。そういった皆さんに今後大いに成長し活躍されることを期待していますが、ここで社会人の先輩として一言アドバイスしたいと思います。
皆さんは今まで学生として、両親や親族、友人、学校など多くの方々から教えられ与えられ育ってきたと思います。中には、私は自分一人でやってきたと言う方もいるかもしれません。しかし、学生として世間一般からは大目にみられてきたはずです。今日からは、社会人、組織人とし手取り足取り教えられ、与えられる世界ではなくなってきます。自分の思い通りに物事がすすまない、壁に何度も突き当たる、という場面も出てくるかもしれません。その時は、自ら感じ、気づき、動くといった心構えが大切です。ファミリーマートは目指す行動指針「ファミマシップ」を、5つの言葉で掲げています。

1.お客さまの期待を超えよう
2.仲間を信じ、ともに成長しよう
3.豊かな感性を磨こう
4.挑戦を楽しもう
5.世の中に向かって正直でいよう

非常に簡単で分かりやすい言葉です。この5つの心構えがあれば、こんな厳しい困難な年でも皆さんは社会貢献を果たしながら成長していけると思います。また、こういった気持ちを持ち続けていけば、会社も上司も同僚も加盟店の皆さんも、きっと応援してくれるでしょう。ぜひこの言葉を忘れないでほしいと思います。

最後になりますが、ファミリーマートは1988年に台湾に進出以来、海外6カ国・地域で店舗網を展開しております。また、昨年は、am/pmを経営統合いたしました。本年度に入って、am/pm関西も経営統合をし、年度内にワンブランドに統一してまいります。こういったことを含めて、ファミリーマートは、グローバル2万店体制を目指してまいりましたが、2012年度にはほぼ達成するでしょう。これを一つの通過点として新たに、グローバル2万5千店体制を掲げております。従って、皆さんの活躍するフィールドはますます大きく広がっています。30周年を契機に入社された皆さんは、ぜひ次の30周年に向かって大いに羽ばたいてもらいたいと思います。

それでは、「元気」「勇気」「夢」をもって、 こんな厳しいときこそ明るくみんなで一緒に頑張ってまいりましょう。

以上

ニュースリリース2011年

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