2020年度　新入社員に向けた社長メッセージ

　新入社員に向けた社長澤田貴司のメッセージを、下記の通りお知らせします。

記

　入社おめでとうございます。新たに92名の皆さんがファミリーマートの仲間に加わったことを心から嬉しく思います。新型コロナウィルス感染が日本国内においても拡大している状況を受け、社内で検討した結果、4月1日に開催を予定しておりました入社式を中止することとしました。入社式を心待ちにされていた皆さん並びにご家族の皆様のお気持ちを拝察しますと断腸の想いではありますが、皆さんの安全確保と感染拡大防止を最優先に考え決断いたしました。何卒ご理解くださいますようお願いします。

　昨年、私たちの原点であるコーポレートメッセージ「あなたと、コンビに、ファミリーマート」のもと、基本理念として私たちが本当に大切にすべきことを言葉に表しました。それが「私たちが大切にする３つのこと」の「地域に寄り添う」「お客さま一人ひとりに」「家族のように」です。

　1つ目。とにかくファミリーマートは地域によって、全店舗違うといってもいいでしょう。地域に根差して、地域に寄り添い、地域のことを深く理解することが極めて重要です。

　2つ目。この瞬間もファミリーマートでお買い物をしてくださるお客さまがいらっしゃることを忘れてはいけません。お客さま一人ひとりに寄り添い、来てくださるお客さま一人ひとりに合わせて、全力を尽くすことを約束しましょう。

　３つ目。ファミリーマートは直訳すると「家族のお店」。すばらしい名前だと思っています。この名前に恥じぬよう「家族のように」自分に係る周囲の人と仕事をしていきましょう。

　加えて、我々、本部社員の行動指針として、「楽しんでやろう」「とことん考えよう」「チャレンジしよう」「チームで高め合おう」「未来をつくろう」の５つの「社員の約束」があります。今後、様々なことで悩む機会があると思いますが、常にここに立ち返って、会社の進むべき方向を確認いただき、仕事を進めてください。この「社員の約束」において皆さんに目指していただきたいことは、お客さまのために、加盟店のために、仲間のために、未来のために、自分は何ができるのか、自分で考え、そして楽しみながらチャレンジする、そのような姿です。

　社名にある「ファミリー」は、私たちとお客さまや加盟店、取引先の皆さまなど全てのステークホルダーを結ぶ大切な絆です。それぞれの地域でお客さまに「家族」のように寄り添いながら地域社会に貢献する、そのような魅力ある企業を目指して全力で取り組んでいきましょう。ファミリーマートは、その名の通り、「Family＝家族」のようなコンビニエンスストアを目指し、“日本の家族”と呼ばれる企業になりたいと思っています。

　今、小売業界を取り巻く環境は、業態を超えた競争環境の激化や少子高齢化のさらなる進行による人手不足の深刻化等の影響から、先行きは依然として不透明な状況が続いています。また、昨今は新型コロナウィルス感染症の拡大の懸念から様々な影響が生活面でも生じています。一方、お客さまのニーズは多様化しており、新たな発想による商品・サービスの提供が求められ、加えて、安全で安心な食の提供や環境問題への対応等、企業の社会的責任が増大しています。このような時期であるからこそ、「社会・生活インフラ」として生活に密着した業態であるコンビニエンスストアとして、人と地域にもっと寄り添う「地域密着」を強力に推し進めていく必要があります。　いつも私が繰り返し言っていることは、フランチャイズビジネスであるファミリーマートにおいて、最も大切なことは加盟店の事業の成長です。 そして、その成長のためには、加盟店と本部の深い信頼関係を基礎に、個店毎に、その地域を深く理解し、徹底的に「地域密着」を図り、地域社会に貢献することが極めて重要になります。

　すべての加盟店が地域に密着し、なくてはならない存在になることが、ファミリーマートが素晴らしいチェーンとしてさらに成長していける唯一の道であると確信しています。皆さんにも、是非このことを肝に銘じ、行動していただきたいと思います。私は、「地域密着」による販売力の強化と本部機能の高度化を徹底的に図っていけばファミリーマートの未来は明るく、約16,600店、大事な仲間が20万人もいる、この潜在的能力を持つファミリーマートはまだまだ成長できると確信しています。

　最後に、常に感謝の気持ちを持ち、そして誰よりもファミリーマートを愛してください。全社一丸となって素晴らしい会社、素晴らしいチェーンを創っていきましょう！

株式会社ファミリーマート

代表取締役社長　澤田貴司