2022年03月09日
社会・環境

プラスチック資源循環促進法にともなう
プラスチック削減の取り組みについて

 株式会社ファミリーマート(本社:東京都港区、代表取締役社長:細見研介)は、プラスチックの削減を重要な社会的課題であると認識し、プラスチック使用量の削減や環境に配慮した素材への切り替えなど、様々な取り組みを進めてまいりました。

 このたび、4月に施行されるプラスチック資源循環促進法にあわせて、新たな取り組みを実施することになりましたので、お知らせいたします。

 

<ファミリーマートにおけるプラスチック資源循環促進法に向けた取り組み>

 

 1.カトラリー集約化について

 2.生分解性プラスチックを使用したカトラリーの導入拡大

 3.プラスチック製カトラリーの使用抑制に向けた啓発活動について

 4.既存の取り組み(軽量化タイプのスプーンとフォークの導入・マドラー本体の木製化等)

 

 

 

1.カトラリー集約化について

 このたびプラスチックの削減に向けて、店頭で配布しているフォークと先割れスプーンの配布を休止し、カトラリーの取り扱いを集約化してまいります。集約化に先立ち、3月10日(木)から、東京都内10店舗で実証実験をいたします。実証実験は、約1か月を予定しており、店舗オペレーションや売上への影響、お客さまの声などを検証し、今後の実施店舗拡大などを決定してまいります。※実証実験の期間は、延長する可能性がございます。

 今回の実証実験により、箸などの代替品への移行やお客さまのマイカトラリーの利用が促進され、全店で同様の取り組みが実施された場合は、プラスチックの使用量は年間で約260トン削減される見込みです。※フォークのプラスチック使用量は軽量化フォークとの比較となります。

 また、実証実験の実施店舗では、竹製のマイカトラリーセットを販売し、お客さまのマイカトラリー利用促進についても取り組んでまいります。

2. 100%植物由来の原料を使用した生分解性プラスチックを使用したカトラリーの導入拡大について

<スプーン:生分解性プラスチック製スプーンの取り扱い地域を拡大>

 現在、持ち手の部分を穴の開いたデザインとした軽量化スプーンを全店舗で導入しておりますが、東北地方(福島県除く)と関東の一部店舗約1,100店では、生分解性プラスチック製スプーンも導入し、各店舗で自由に選択できるようにしております。

 2022年3月15日(火)からは、生分解性プラスチック製スプーンの導入エリアを、関東全域と福島県の店舗にも拡大し、合計約7,300店で取り扱いを選択できるようにいたします。導入エリアは、今後順次拡大していく予定です。※一部地域では取り扱い状況が異なる場合がございます。

 

<ストロー:全店で生分解性プラスチック製ストローとバイオマス配合のストローの選択制を実施>

 全店舗で、生分解性プラスチック製ストローと、バイオマス5%配合したストローを取り扱いできるようにしており、各店舗で選択できるようにしております。

 

<フォーク:一部店舗で生分解性プラスチック製フォークを取り扱い>

 現在関東の一部店舗で、生分解性プラスチック製フォークを導入しています。該当店舗では、持ち手の部分に穴を開けた軽量化フォークと取り扱いを選択できるようしております。

3.プラスチック製カトラリーの使用抑制に向けた啓発活動について

<店舗での啓発用掲示物>

 4月1日(金)から、レジカウンターにて、プラスチック製カトラリーの使用抑制を啓発するための、ファミリーマートオリジナル掲示物を掲示いたします。その他、3月22日(火)からは店内放送、4月1日(金)からはレジ液晶画面でも、啓発のための案内を実施いたします。※一部店舗では異なる場合があります。

 

<啓発メッセージ入りのレジ袋の配布>

 3月29日(火)から全店で、「プラスチック削減のために、スプーン、ストロー等がご不要な方はお申しつけください」の啓発メッセージを記載したレジ袋を、数量限定で配布いたします。環境をイメージした薄いグリーンのレジ袋で、ファミリーマートの環境に関する取り組みを紹介するホームページにつながるQRコードも掲載しております。※店舗により取り扱い状況が異なる場合がございます。

 

<店頭でのお声がけの継続>

 レジ接客時に、スプーン、フォーク、ストローなどのカトラリー類の必要の有無を確認することを、推奨オペレーションとして実施しておりますが、今後も継続して実施してまいります。

4.既存の取り組み

<軽量化タイプのスプーンとフォークの導入>

 プラスチック使用量の削減を目的に、持ち手の部分を穴の開いたデザインとした軽量化タイプのスプーンとフォークを導入しております。スプーンは、2021年5月から順次導入し、現在全国の店舗で取り扱いしております。フォークは、2022年1月に一部地域から導入を開始し、今夏には全店に取り扱いを拡大する予定です。

 従来品と比較し、スプーンで約12%、フォークで約8%、プラスチックの使用量が削減されており、軽量化前と比較すると、スプーンとフォークの合計で年間約87トンのプラスチックの削減効果が見込まれます。

 

<マドラー本体の木製化、外装を紙製に変更>

 「ファミマカフェ」用のマドラーは、2020年3月以降、本体は木製、外装の袋は紙製に変更しております。変更前と比較して、年間約80トンのプラスチック使用量の削減効果となりました。

 

 

【ご参考】

●「ファミマecoビジョン2050」の概要

 ファミリーマートは、2020年2月に「ファミマecoビジョン2050」を策定し、持続可能な社会の実現に貢献するため、2030年及び2050年に向けた中長期目標として、「温室効果ガス(CO2排出量)の削減」、「プラスチック対策」、「食品ロスの削減」の3つのテーマに基づき数値目標を設定しております。

 

1.温室効果ガスの削減:店舗運営に伴うCO2排出量(1店舗当たり)

・省エネ型機器の導入により、店舗の電気使用量を抑制し、CO2排出の削減を進めます。

【数値目標】 2030年 50%削減、2050年 100%削減(2013年対比)

 

2.プラスチック対策:オリジナル商品の環境配慮型包材・容器の使用割合 

・容器・包材に植物を原料にしたバイオマスプラスチックや再生PETを配合するなど、環境配慮型素材の使用を進めます。

【数値目標】 2030年 60%、2050年 100%

尚、レジ袋等の用度品を含めた環境配慮型素材割合は2030年度までに70%の水準を目指します。

 

3.食品ロスの削減 

・商品の発注精度の向上や容器包装の改良等によるロングライフ化を進めることで、食品ロスの削減を推進します。尚、発生した食品廃棄物は、食品リサイクルループなどの取り組みにより資源の有効活用につなげてまいります。

【数値目標】 2030年 50%削減、2050年 80%削減(2018年対比)

 

 

 ファミリーマートは、「あなたと、コンビに、ファミリーマート」のもと、地域に寄り添い、お客さま一人ひとりと家族のようにつながりながら、便利の先にある、なくてはならない場所を目指してまいります。

以上

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