夏の風物詩といえば、やっぱり「うなぎ」。7月には街のあちこちで「土用の丑の日」のポスターやのぼり旗を見かけるようになり、ふわりと漂う香ばしい匂いを想像するだけでうなぎが食べたくなる方が多いのではないでしょうか。
今回は、賢く工夫しながらハレの日を楽しむ今年の『うなぎ事情』に迫ります。
「あなたは、うなぎが好きですか?」という質問に対し、「とても好き」が47.5%、「まあまあ好き」が32.1%でした。これらを合わせると、約8割の人が「好き」と回答しており、根強い「うなぎ人気」が確認できました。
例年の「夏の土用の丑の日」にうなぎを食べるか尋ねたところ、「毎年食べる」と回答したのは、22.9%(5人に1人以上)でした。
一方で「食べたいが、高価なので食べない」という人も13.6%存在しており、食べたくても価格がネックになっている様子もうかがえます。
今年の「夏の土用の丑の日」にうなぎを食べたいかという意向については、「とても食べたい(27.5%)」と「食べたい(44.0%)」を合わせ、約7割の人がうなぎを食べたいと回答しました。多くの人が「今年も食べたい」と考えているようです。
昨今の買い物の傾向において、物価高の影響は見過ごせません。
「現在、物価高の影響を受けて節約をしていますか?」という質問に対し、「かなり節約している」が33.5%、「やや節約するようになった」が56.4%でした。
これらを合わせると、約9割にのぼる人が日々の節約を意識していることが分かります。
節約志向が高まる中、今年のうなぎにかけたいと思う予算は「1,000~2,000円」が39.5%で最多となりました。
「1,000円未満(22.4%)」と合わせると、物価高の影響もあり約6割の人が予算を「2,000円以下」に抑えたいと考えているようです。
しかし、ただ出費を我慢するだけではないようです。
「日常の食事と特別な日の食事でお金のかけ方に差をつける(メリハリを意識する)ことはありますか?」と聞いたところ、6割以上の人がメリハリを意識していると回答しました。
日常は節約しつつも、ハレの日にはきちんとお金をかけて楽しみたいという、「メリハリ消費」の心理がうかがえます。
購入する時に重視するポイントを聞いたところ、「うなぎの大きさ・厚み(49.7%)」や「産地(45.3%)」が上位にランクイン。「安さを重視しつつも、うなぎの厚みや産地」といった質へのこだわりが見られました。
「元気満タンを100%とした場合、夏の例年の元気度は何%ですか?」と尋ねたところ、「40~60%未満(41.2%)」が最も多く、夏バテ気味で本調子ではない人が多いことがわかります。
そのような中、うなぎを食べることで元気になったと感じる人は約半数(49.0%)にのぼりました。うなぎが心身のスタミナ回復の強い味方になっているのかもしれません。
心身を元気にしてくれるうなぎですが、今年はどのように楽しまれる予定なのでしょうか。
「今年の「夏の土用の丑の日」にうなぎを食べたい」と回答した方にどのように過ごす予定か聞いてみたところ、食べるタイミングは「当日(46.2%)」や「当日の前後2、3日以内(25.5%)」に集中し、誰と食べたいかについては「家族と(75.5%)」が最も多い結果となりました。
また、うなぎを食べたい場所については「自宅(63.9%)」がトップに。「自宅にいながら本格的な味を楽しむ」が今年の主流と言えそうです。
消費者が求める「本格的な味(王道の食感)」とはどのようなものなのでしょうか。
うなぎの調理の好みについても聞いたところ、「ふっくら柔らかい(57.0%)」が過半数を占める結果となりました。
次いで「パリッと香ばしい(34.9%)」「脂の乗りを感じる食感がある(25.4%)」「口の中でとろける食感がある(20.8%)」と続いており、多くの消費者がふっくらとした柔らかな口当たりのうなぎを求めていることがわかります。
物価高で節約を意識する中でも、予算を『2,000円以下』に抑えたり、メリハリのあるお金の使い方を意識しながら、土用の丑の日を楽しもうとする傾向が見えてきました。
うなぎを食べることで得られる「元気」は、猛暑が続く昨今を乗り切るために欠かせない夏の活力源の一つとなっているようです。
今年の土用の丑の日は、日頃は節約を意識しつつも、ハレの日には「ちょっとした贅沢」を取り入れながら、それぞれのスタイルに合わせて、ご自宅でおいしいうなぎを味わってみてはいかがでしょうか。