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ファミリーマートありがとうの手紙コンテスト 審査員の紹介

文部科学省 後援事業 ファミリーマートありがとうの手紙コンテスト2021

審査員長

池上 彰

ジャーナリスト

【プロフィール】慶應大学経済学部卒業後、1973年NHK入局。報道記者や番組キャスターなどを務め、2005年に独立。

【ご挨拶】新型コロナウイルスの感染で社会生活が大きく変化するという時代の転換期にあって、このコンテストはこどもたちの新たな姿を見ることができる機会の一つだと感じています。昨年の審査では、これまでの感謝の気持ちとは違う視点で見つめること、より深くやさしい視点で見つめることができるこどもたちが、こんなにもたくさんいることを知りました。読み手である私自身も温かい気持ちになれました。先が見えないといわれていますが、こどもたちはしっかりと今と向き合い、成長しています。手紙を通して新しい驚きとやさしさに出合うことを楽しみにしています。

審査員の講評
審査に入る前は、コロナに関するテーマが多いだろうと考えていたのですが、いい意味で裏切られました。身のまわりの環境に目を向けている作品が多く、小学校でのSDGs教育が熱心に行われているのだろうと感じます。例えば、森があるから海が豊かになる、自分の好きなチョコレートの原料のカカオがどこからどのようにやってくるかなど、さらに広い視点に立って自分の手で調べて、自分なりに考えていることに驚きました。感謝の気持ちがさらに広がりと深みを増したものになっているのです。外に遊びにいく機会が減っている時間のなかで、こんなにも前向きに未来を考えるこどもたちの姿に感動しました。

審査員

いとう みく

児童文学作家、日本児童文学者協会会員

【プロフィール】「糸子の体重計」で日本児童文学者協会新人賞、「空へ」で日本児童文芸家協会賞を受賞。著書に「かあちゃん取扱説明書」「朔と新」「カーネーション」「車夫」シリーズがある。

【ご挨拶】手紙ってもらうのは嬉しいけれど、書くときには「よっこらしょ」とおっくうで……と、筆不精のわたしはついつい思ってしまいます。ですが、手紙はおっくうで、面倒で、手間がかかるところが、魅力なのだとも思います。だって、すらすら書いて済ませるようなことだったら、メールのほうがずっと気軽で、ずっと早くて便利なのですから。手紙を書く。それはきっと特別なことなのだとわたしは思います。筆記用具や便せんを選んで、一文字一文字綴っていく。絵を添えるのも素敵ですね。あなたが手紙を書きたい相手はだれですか? あなたの「ありがとう」の思い、手紙に綴ってみませんか。

審査員の講評
伝えたい、というあふれるような思いで書かれた手紙はなんて胸を打つのでしょう。読みながら思わず涙してしまった手紙、はっと気づかされた手紙、ぶはっと吹き出してしまった手紙。たくさんの「ありがとう」にありがとう。今年印象的だったのは、いまだ続くコロナ禍において、会えない祖父母にあてた手紙、花木や水や生きものといった自然や環境について関心と感謝のこもった手紙が多かったことです。今という時代を悲観することなく、顔を上げて生きるこどもたちをたくましく感じました。みんなのありがとうが、届きますように。

審査員

小峰 広一郎

株式会社小峰書店 代表取締役社長

【プロフィール】大学卒業後、出版関連会社に勤務、2018年より現職。1947年創立以来、子どもの本を専門に現在までに3,500点をこえる書籍を出版。総合的学習や調べ学習に役立つシリーズに意欲的に取り組み、第9回学校図書館出版賞・大賞を受賞した。

【ご挨拶】昨年は、がらっと変わった日々の生活の中でも、前を向いて成長しているこどもたちの姿が目に浮かぶような多くの「ありがとう」に出合うことができました。こどもたちの新たな気づきや、自分自身の気持ちの変化などを表現力豊かに伝える温かい手紙には私自身も元気をもらいました。また、斬新な発想のテーマが多く、こどもたちの感性には感動を覚えました。今年もたくさんの素敵な「ありがとう」に出会うことを楽しみにしています。

審査員の講評
今回4回目の審査員を務めさせていただきましたが、今年も沢山の素敵な“ありがとう”に出合うことができました。斬新な視点で感謝を伝えるこどもたちの豊かな感性には毎回驚きがありますが、表現力や観察力は年々レベルがあがっていると感じます。また今年の傾向としては、自然や環境問題に目を向ける作品が増えてきたことが挙げられますが、こどもたちは感じた疑問や気づきに対して、自分自身で掘り下げて調べることで学びを深めていることが分かる作品も数多くありました。新しい生活環境のなかでも、あたたかい感謝の気持ちを持って成長しているこどもたちの姿が目に浮かび、とてもうれしく思いました。

審査員

野中 柊

作家、日本ペンクラブ「子どもの本委員会」メンバー

【プロフィール】ニューヨーク州在住中の1991年「ヨモギ・アイス」で海燕新人文学賞を受賞して作家デビュー。小説「小春日和」「猫をおくる」など、童話「パンダのポンポン」シリーズ(既10巻)、「本屋さんのルビねこ」シリーズ(既4巻)、絵本「おつきさまのスープ」など著書多数。エッセイ、翻訳なども手がけ、幅広い執筆活動を行っている。

【ご挨拶】日々の暮らしの中で、「ありがとう」と言うたびに、私がいま生きているのは、他者に、そして、この世界に生かされているからなんだな、と感じます――こどもたちが心をこめて書いた「ありがとうの手紙」が、あらためて、そのたいせつなことを教えてくれたように思います。嬉しいとき、楽しいときだけでなく、悲しいときや淋しいときも、陽の光に向かってすくすく伸びていく植物みたいな、健やかなこどもたちの感受性に、わたし自身、とても励まされています。今年もまた、生きることの輝きに満ちた、たくさんの可愛らしい手紙が届きますように!

審査員の講評
コロナ禍により様相がすっかり変わってしまった日々――このたびの審査対象になった作品の中には、環境問題やジェンダー、宇宙開発に馳せる思いを綴った手紙もあって、こどもたちの目は世界を映す鏡なのだということを感じました。そのまなざしは、現在よりむしろ未来に向かっているようで、私たち大人よりずっと〈未来を生きる人たち〉なのだ、という当たり前のことにあらためて気づかされました。こどもたちの素直さ、伸びやかさが頼もしく、また私自身、勉強になることが多かったように思います。素敵なお手紙をありがとうございました!

審査員

垣見 俊之

株式会社ファミリーマート 執行役員 CAO(兼)管理本部長

【ご挨拶】本コンテストは関係者の皆様の多大なるご協力のおかげをもちまして、13回目を迎えることができました。この場をお借りして、まずは御礼申し上げます。当社は今年創立40周年を迎えますが、節目の年に当たる今年のコンテストは、「私たちの未来に向けたありがとうの気持ちを書こう」と、持続可能な社会の実現に向けて、こどもたちに自然や環境、住みやすい街への感謝の気持ちなどを綴った手紙も募集することとしました。今なお、コロナ禍で大変な時期が続いておりますが、こどもたちが成長した時に迎えるステージが明るい社会であるよう、しっかりと私どもの責任を果たしつつ、引き続き本コンテストを通じてこどもたちの成長を応援してまいりたいと思います。

審査員の講評
今年度は、前年を大きく上回る、33,979通という大変多くの応募をいただきました。
コロナの感染懸念がなかなか収まらない中でご指導を賜りました先生方、保護者の皆様に心より御礼申し上げます。
本コンテストも今年で13回目を迎えますが、こどもたちの感性や視点に毎回驚かされ、改めて新鮮な感動を覚えた次第です。
審査員の皆様からも、今年は特に自分なりの視点でSDGsに目を向けた作品が多く、選考にあたり頭を悩ませるくらい素晴らしい作品が多かったと伺い、とても嬉しく思っております。
今後も本コンテストを継続していくと共に、「ありがとう」という気持ちを大切にしながら、地域社会の発展やこどもたちの成長を支えていきたいと考えております。

お問合せ先

  • 〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町2-7-6
    高松ビル5F
    『ファミリーマートありがとうの手紙コンテスト』
    事務局
  • 0120-611260受付時間10:00〜17:00 土・日・祝日を除く

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