責任あるサプライチェーンマネジメントの構築/ 持続可能な原材料調達の推進

サプライチェーン監査

当社ではサプライチェーンに対する監査・モニタリングを定期的に実施し、食材・包材関連の工場に対しては、品質・衛生管理を中心に約 60 項目にわたる工場監査を実施しています。

また、商品に関する苦情件数を基準としたリスク評価を参考に、第三者審査機関と協働し改善対策の履行確認も含めた監査を実施しています。中食製造委託先に対しては品質管理を中心とした工場点検や、第三者機関による抜き打ち監査を実施しています。なお、食品にかかわる企業の責任として、食品ロスに関する課題解決に向けて、食品ロスの排出削減を要請し、月次で排出状況のモニタリングも実施しています。

 2020 年度は中食製造委託先 34 社に対してセルフチェック(SAQ ※)を実施し、お取引先自身と当社で現状把握を行いました。SAQ の結果に基づき、4 工場で改善するための監査・モニタリングを実施しました。さらに、より客観的で厳格な判断を行うため、第三者審査機関の外部監査員によるサプライチェーン監査を実施しました。サプライチェーン監査では、重大な法令違反や緊急是正措置が必要な事案がないことを確認しました。

今後は、SAQ と監査・モニタリングの対象領域を拡大展開していきます。

 

※国連グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパンのサプライチェーン分科会にて作成された、CSR調達セルフ・アセスメント質問表。人権、労働、環境、公正な企業活動などのサステナビリティに関する項目で構成されています。

持続可能な原材料調達

当社は、中食商品を中心に多くのオリジナル食品を取り扱っており、主原料となる農作物・畜産物を安定的に調達する必要があります。当社では、2020 年度上期に気候関連のシナリオ分析を実施し、気候変動に起因する干ばつ・水害による農作物・畜産物の収穫や成育に与える影響を検証しました。従来、調達先を複数の国・地域に分散したり、野菜の植物工場での調達を拡大することで、気候・気象の変化に左右されない原材料の供給体制を整備してきました。今後も継続して将来へのリスクに備えたサプライチェーンを構築していきます。

また、現在、中食製造用の鶏肉の半数以上が動物福祉に配慮したGenesis G.A.P. 認証を取得しています。

今後も動物福祉に留まらず、持続可能なパーム油やコーヒー、水産物、遺伝子組み換え食品に関する国際規範や消費行動の変化などの外部環境の変化を、持続可能な調達を脅かすリスクとして認識し、対応を進めていきます。

物流の高度化

当社では、魅力的で価値の高い中食商品を提供することを目的に、中食構造改革を推進してきました。

物流面では物流網も含めた物流センターでの作業工程や配送ルートを抜本的に見直し、さらに輸配送管理システム(TMS)を活用して物流の高度化を図っています。

 また、物流業界の労働力不足に対応するため、高齢者や女性のドライバーにも働きやすい労働環境を目指す国土交通省の「ホワイト物流宣言」に2019 年9 月から賛同しています。自主行動宣言に沿って、荷役時間の削減や運転以外の付帯作業の削減、納品効率の改善などを進めています。

今後も、安定供給はもとより、環境問題や労働安全などの社会課題にも配慮しながら、レジリエントな物流網の構築と実践に努めていきます。

 九州で販売する調理麺や惣菜を製造している当社では、地元住民の方々はもちろん、外国籍の方々も多く働いています。コンビニエンスストア向けの出荷を行うため、深夜・早朝での稼働をしていることからも、日々の労務管理を商品品質・衛生管理と並ぶ経営上の最重要項目であると捉え、適切な管理に取り組んでいます。

 2020 年度に受けたサプライチェーン監査では、環境法令への対応に加え、作業場の安全衛生から人権の尊重に至る幅広い指摘を外部監査員からいただきました。この指摘をもとに、社内各所で改良・改善施策を進めることができました。さらに、自主点検項目の見直しにも活用しており、今後の安全・安心な職場環境づくり・商品供給に活かしていきます。

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株式会社九州エヌエフフーズ

代表取締役社長 若林 健さん

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