昨今の社会構造の変化や、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた生活様式の変化に伴い、新たなニーズを捉えた商品・サービスの提供が求められています。また、QOL※の向上や人々の健康志向の高まりに関連した商品開発や取り組みへの期待も一層高まっています。
ファミリーマートでは、大切な家族に安心して薦められるレベルの安全と品質にこだわったプライベートブランド『ファミマル』に加え、「いい素材、いい技術、いいデザイン」を掲げる『Convenience Wear』を展開しています。
コンビニエンスストアの特色である利便性だけではなく、来店や購買を促す商品戦略、プライベートブランド商品の価値向上、サステナブルな商品・サービスへの取り組み、そして地域社会にも寄り添う商品・サービスの提供に取り組んでいきます。
※QOL:Quality Of life(生活の質)
「ファミリークオリティ」をコンセプトにしたファミリーマートのプライベートブランド『ファミマル』では、「ファミリーマート」の名前にふさわしく、「大切な家族に安心して薦められるレベルの品質と安全」の商品を「おいしい◎うれしい◎あんしん◎」をキーワードに開発し、幅広いお客さまに支持される商品をお届けしています。
同時に、『ファミマル』が目指す価値をお客さまにきちんとお伝えし、喜んでいただけるよう、商品の訴求ポイントをアイコン化して掲載するなど、パッケージデザインの細部にもこだわって展開しています。
また、毎日食べても飽きないおいしさを追求するだけでなく、バイオ素材を配合した包材を使用するなど、環境に配慮した商品開発も実施しています。
「ちょっとお得」を感じていいただけるよう価格、量目、品質などにこだわった「ファミマル」商品はお客さまに大変ご好評いただいており、今後も品揃えを充実させていきます。
「ファミリークオリティ」=「大切な家族に安心してお薦めできる品質とラインアップ」をコンセプトに、お子さまからご高齢の方まで、すべての方が笑顔になるプライベートブランドを目指して、毎日に、ちょっとした幸せをお届けしていきます。
原材料や製法に独自の商品開発基準を設定し、他社商品との比較調査、味覚調査などの取り組みを徹底。毎日食べても飽きない味わいや、ひと手間かけた本格感、彩りや香りなど、多種多様な「おいしい」を提供するために、一つひとつこだわりを追求していきます。
「あったらいいな」が見つかる驚きと、価格以上の価値が得られる満足感。定番からトレンド、名店コラボなど、あらゆる世代の方が笑顔になるラインアップ。そんなさまざまな「うれしい」を提供するために、お客さまの声を取り入れ、その期待を超える商品の開発や発信に取り組んでいきます。
独自の基準をクリアした工場だけを選定し、商品に適した品質管理を徹底。出荷時のクオリティを保つ効率の良い配送。さらに、環境に配慮した容器や持続可能な原材料の活用など、家族や地球にとって「あんしん」な毎日をつくるため、品質管理はもちろん、サステナブルにも積極的にチャレンジしていきます。
『ファミマル』は5つのラインで展開しています。
家族の日常を豊かにする
家族の食卓を支える
食べる楽しさを
いつでも手軽に
毎日に癒しとご褒美を
素材や製法にこだわった
上質なおいしさ
毎日食べても飽きないおいしさや日常使いしやすい納得の品質を追及。様々な調査を実施し、より多くのお客さまの声を聞くことで、新しいスタンダードとなる商品を開発し続けていきます。
おむすび、弁当、サンドイッチなどの即食性の高い商品から、冷凍食品、飲料、お酒、加工食品や日用品まで、日常に欠かせない幅広いラインナップを品揃えしています。
ファミリーマートならではのこだわり商品や、企業やコンテンツとのコラボや名店監修商品など、ワクワク感のある商品を提供しています。
パッケージは、わかりやすさを追求し、訴求ポイントをアイコン、アイキャッチとして大きく表示しています。また、カラーリングなどを工夫、商品を判別しやすくし、売場づくりにおける負荷の低減を図りました。
健康に配慮した商品をラインナップし、商品にわかりやすくアイコンで訴求する取り組みをしています。また環境に配慮したパッケージやサステナブル原料を使用した商品などを、お客さまに寄り添う商品として提供しています。
ファミリーマートでは2021年より「いい素材、いい技術、いいデザイン」を掲げる「Convenience Wear」の全国展開を開始しました。これまで深夜の緊急需要が非常に高く、緊急時に買うものという印象があったコンビ二の衣料品において、普段から着たくなるような商品展開を行うことにより、手頃な価格で、どこでも買えるというコンビニの利便性を活かしつつ、暮らしを支える衣料品づくりを目指しています。現在では、女性も含めた幅広い客層の日常使いの衣料として支持されています。
また衣料品を今一度見つめ直し、一つのブランドとして昇華させようと取り組んでいる点が評価され、2021年度グッドデザイン賞を受賞しました。
これからも服をコンビニで買うという体験を日常化する試みで、日々の様々な社会の変化やお客さまのニーズに対して、新しい展開を続けています。
コンビニエンスウェアの新たな挑戦として、2024年4月から文具を新ラインとして展開しています。使い心地やデザインを追求し、お客さまに進んで手に取っていただける「選好品」を目指し、コクヨと共同開発しています。
アイテムは、書き心地の良い中紙を使用した「キャンパスノート」などの定番から、ファミリーマートカラーの「カドがたくさんある消しゴム」「カラーマーカー」など35アイテムです。パッケージに、紙やバイオマスプラスチック(一部)を使用することで、環境にも配慮しています。
「ブルーグリーンプロジェクト」は、「地球にも良いこと、役に立つことを少しずつでもできることから実行していこう。」という思いを込めて、落合宏理氏監修のもと2022年に発足したプロジェクトです。プラスチックによる環境汚染問題の解決に寄与する、自然の中で生分解される「スプーン」や「フォーク」、洗って繰り返し使える「ストロー」などのカトラリーを販売しています。
加えて、近年、食に対するお客さまのニーズが多様化するなかで、さまざまなお客さまにおいしい商品を食べていただきたいという想いから、2023年に「おいしい植物性由来。」をコンセプトにした商品を発売し、多くの反響をいただきました。
これからも植物性由来の原材料に置き換えながらも、おいしさにこだわったラインアップで、お客さまに新たな食の選択肢をお届けしていきます。
健康意識の高まる中、もっと安心して毎日の食事を選んでいただけるよう、健康に配慮した商品をラインナップしています。
サラダやサンドイッチ、惣菜を中心に、お客さまの関心の高いたんぱく質、食物繊維、糖質などをアイコンで表記することで、お客さまが店頭で商品を見たときに、健康に配慮した商品が直感的にわかりやすくなるようにしています。
昨今の健康志向の高まりを背景としてロカボが注目されています。ロカボとはカロリー制限とは異なり、緩やかな糖質コントロールで、おいしく楽しく、適正糖質を摂ることを推奨する食事法のことです。糖質の摂取をあえてゼロにせず、ロカボ糖質※を1食あたり20~40gに、間食のロカボ糖質を10gに抑えることで、食後の血糖値上昇を抑えることができるといわれています(出典:一般社団法人食・楽・健康協会)。
ファミリーマートのプライベートブランド「ファミマル」では、ロカボシリーズのチョコレート菓子や素材菓子を販売しています。パッケージには一般社団法人食・楽・健康協会が監修した証であるロカボマークとともに、ロカボ糖質を記載しており、手軽に糖質コントロールが可能です。
※ロカボ糖質(1g=4kcalのエネルギーを持つ糖質量)とは利用可能炭水化物を元に算出したもので、一般的な糖質とは、算出根拠が異なります。一般社団法人食・楽・健康協会が掲げている、世の中の人々に「おいしく、楽しく食べて、健康に」なっていただきたいという理念のもと考案されました。
日本高血圧学会減塩委員会主催の第5回JSH減塩食品アワードにおいて、サラダと別売りで販売している小袋タイプの「減塩和風ドレッシング」が、コンビニエンスストアとして初の金賞を受賞しました。野菜のうまみを生かしたコクのある味わいのまま、塩分を25%オフ※したドレッシングとして発売以来、多くのお客さまからご支持いただいた結果、「減塩化の推進に優れた成果を挙げた製品」として選ばれました。
※日本食品標準成分表2015年版(七訂)和風ドレッシング比25%減塩
注) JSH減塩食品アワード:日本高血圧学会減塩委員会は、2013年より高血圧患者や減塩をしようとしている方々のお役にたてるように「食塩含有量の少ない食品」(JSH減塩食品リスト)の紹介を開始。2015年からはJSH減塩食品リストに掲載された製品の内から、「減塩化の推進に優れた成果を挙げた製品」に「JSH減塩食品アワード」を授与しています。
ファミリーマートでは、2010年より地域のインフラ拠点として店舗への急速充電器の設置を進めており、全国約600店舗(2024年6月末)に設置し、急速充電器設置数では小売業界NO.1となります。2022年度からは、現在、20kW級が中心の急速充電器を50kW~100kW級へと高出力な充電器に入替を進めており、2024年度には約200店舗の入替を完了する見込みです。また、2023年6月からは、テスラ製電気自動車用急速充電設備(Teslaスーパーチャージャー)の設置を進め、2024年6月末時点で10店舗に設置。高出力な急速充電器設置店舗の拡充をより一層進め、利便性の高い充電サービスを提供することにより、電気自動車の普及促進を行い、地球温暖化防止や地域貢献に寄与する環境にやさしい社会づくりへ協力するとともに、低炭素社会の実現に貢献していきます。
コンビニエンスストアを活用した新たな生活支援サービス展開のため、店舗へのシェアリング・サービス拠点の設置を進めています。健康志向の高まりやライフスタイルの多様化によってニーズが高まっているだけでなく、環境負荷低減にもつながるシェアサイクル・電動キックボードのポートは2024年7月現在全国で約850店舗に設置されています。
また、必要な時に必要な場所で、スマホをはじめとする端末充電用のモバイルバッテリーをレンタルすることができるモバイルバッテリースタンドの設置拡大も進めています。ご利用後はレンタルしたスタンド以外のスタンドへ返却することが可能で、緊急時に便利にご活用いただくことができるサービスとして2024年7月現在全国で約6,000店舗に設置されています。
ファミリーマートでは、お客さまのさまざまな生活スタイルに合わせてご利用いただけるよう、非対面・非接触で荷物の発送と受取りが可能な「ファミロッカー」を一部店舗(2024年6月末時点:1都3県650店舗)に設置しています。メルカリをはじめとするフリマアプリの発送やアマゾンのようなECでの購入商品の受取をお好きな時にレジを介さず簡単にご利用いただけます。また、ファミロッカーはコンビニエンスストアチェーンとしては初めて、大手宅配3社(ヤマト運輸・日本郵便・佐川急便)のサービスがご利用いただけるため、多様なシーンでご活用いただけます。
障がいのある方や高齢のお客さまに向けたサービスの一環として、指をさしてご活用いただける「コミュニケーション支援ツール」を、2023年4月より全国のファミリーマートに設置しています。お客さまの使いやすさの向上のため、ファミペイアプリにコミュニケーション支援ツールを使用したい旨を伝える“耳マーク”※ボタンを追加し、素早くコミュニケーション支援ツールを活用した会話ができるようにしています。
また、お客さまご自身でもご活用いただけるよう「コミュニケーション支援ツール」をホームページ上で公開。スマホで表示したり、プリンタなどで出力してご活用ください。
※多言語(英語・中国語(簡体字)・韓国語)でも対応しています。
「手話で挨拶ができる」「筆談ができる」といった、ストアスタッフが対応可能なスキルがひと目でわかるマークを作成しました。名札にマークを表示し、お客さまとのコミュニケーションや商品のご購入時のサポートにつなげています。
誰にでもわかりやすく、使いやすい新型ATMを順次導入しています。操作部に点字表記を行い、操作しやすいようにテンキーの位置を低くしたほかにも様々な工夫しています。