地域社会のコミュニティ拠点となるコンビニエンスストアでは、人と地域に寄り添いながら課題解決や交流促進に貢献することが、重要な責務の一つであると認識しています。
そのため、こどもが健やかに育つ環境の整備や高齢者支援の充実だけでなく、独居高齢者や共働き家庭のこどもなどの「孤食」への対応や地域内での支え合いの輪の構築にも取り組んでいきます。
ファミマフードドライブとは、ご家庭にある食べきれない食品をファミリーマート店舗にお寄せいただき、地域でこども食堂やフードパントリーなどの活動に取り組むNPOや社会福祉協議会などの協力パートナーを通じて、支援が必要な方々にお届けする活動です。この取り組みを通じて、ご家庭にある食べきれない食品が活用され、地域の食支援及び食品ロスの削減につながります。また、全国に店舗があるファミリーマートを回収拠点とすることで、地域の皆さまが気軽に社会貢献活動に参加することができます。支援を受けられた方からは、「お菓子を頻繁に買う余裕がなかったり、物価高で食費を抑えてしまったりするので、食の支援をいただけることはありがたいです」等のお声をいただいております。
2026年5月末時点では、690団体とパートナーを組み、5,0001店舗で活動を展開、寄贈量は開始後5年間累計で600トンを突破しました。
2024年からは、従来のご家庭からの寄贈に加え、ファミマフードドライブの取り組みに賛同した取引先企業からのご協力もいただいております。サプライチェーンから発生する余剰在庫品や、店舗への納品には至らないものの賞味期限まで十分な時間がある食品・飲料を寄贈いただき、それらを協力パートナーを通じて食支援が必要な方々にお届けしています。これにより、2024年3月から2026年2月で企業からの寄贈量は累計で約118トン(321,945個)に達しました。
ファミマこども食堂は、地域のこどもたちと保護者を対象に、「参加者みんなで一緒に楽しく食事ができる場所」と「地域交流の機会」を提供することで、地域の活性化を応援する取り組みで、2019年4月より活動を開始し2026年5月末までに約770回、約9,000人にご参加いただきました。
店舗によっては食事のみでなく、レジ体験やお店の裏側を見学する体験など、楽しい食事と体験イベントを組み合わせたプログラムに取り組んでいます。
2025年度はも多様な企業とコラボイベント開催し、それぞれのアセットを活用したより良いプログラムを実現させています。
食事やイベントを通じて地域のお店の店長・スタッフとの交流だけでなく、参加者同士がコミュニケーションをとることができることから、地域内でのつながりを結ぶ場所として活用していただきたいと考えています。
参加者の皆さまからは、「楽しかった」「また参加したい」との声をいただいており、開催店舗を広げています。
こども食堂は、地域住民が世代を超えて集い、つながり合う「コミュニティの拠点」として全国で1万カ所を超えるまで広がってきました。
ファミリーマートの7年以上の一貫したこども食堂支援の取り組みは、こども食堂の活動を後押ししてくださっています。継続的なご支援をいただいていることに深く感謝申し上げます。
「ファミマこども食堂」の開催や全国での「ファミマフードドライブ」の展開は、単なる一時的な支援に留まらず、身近なところから地域に「食を通じたつながり」「支え合いの文化」を見直していく機運を作っていくという素晴らしい成果を上げてきました。店舗という身近な拠点の皆さんが取り組んでくださることで、多くの地域住民がこども食堂の存在を知り、関わるきっかけが生まれています。また、「夢の掛け橋募金」を通じて多くのお客さまのお気持ちを、全国各地のこども食堂の皆さんにつなげていくことを、ご一緒できていることも大変心強いです。
人と人との「つながり」の価値がこれまで以上に高まる中、長年培ってきたファミリーマートとのパートナーシップは私たちの大きな財産です。これからも地域に寄り添う“ファミリー”として、笑顔と優しさに満ちた持続可能な地域社会を共に築いていけることを心から期待しております。
店舗のイートインスペースを展示場所として利用していただき、障がいのある方が描いた作品を展示するアート展「ファミマギャラリー」を開催しています。これまでに栃木県宇都宮市、東京都台東区、千葉県、宮城県などで開催しました。地域での障がい理解を促進するとともに、誰もが活躍できる社会づくりを応援しています。
店舗のイートインスペースを活用し、高齢者が抱える課題解決に協力するため、地域交流会「ファミマサークル」を行っています。お客さま同士のつながりの創出や、警察および自治体が取り組む“特殊詐欺の被害防止”“高齢者の運転免許自主返納”“フレイル(加齢に伴う心身の活力低下)予防”などの講習会を開催し、参加者同士や店長・ストアスタッフが意見交換しながら交流を深めています。これからも、店舗がそれぞれの地域で暮らしに役立つ情報提供と地域交流の拠点となり、地域ぐるみで支え合うまちづくりを推進します。
ファミリーマートでは、地域の高齢化が進む中、シニア層が持つ知識や技術、そして働く意欲を活かす取り組みにも力を入れています。店舗では、雇用状況も踏まえながら、健康で元気なシニア層の方々を積極的に採用しており、長年その地域での暮らしから培った知恵や多くの経験を活かし、元気に働いていただいています。
また、シニアの方々が持つ地域の人々とのネットワークは、店舗とお客さまの強い信頼関係を生み出しているだけでなく、コミュニケーションを通した地域全体との太い絆づくりにも役立っています。
高齢化の進展とともに認知症患者数が増加しています。このため、厚生労働省では自治体と連携し、認知症を正しく理解し、患者支援の活動を行う「認知症サポーター」の養成に取り組んでいます。
ファミリーマートでは、認知症に対する正しい知識と理解を持って認知症患者やその家族の支援にあたり、かつその姿勢を店舗運営に活かすために、自治体の認知症サポーター養成講座への参加を推進するほか、キャラバン・メイトである社員から店長をはじめ、本部社員へも定期的な養成講座を開催しています。2026年2月末現在、3,834人が「認知症サポーター」を取得しました。
引き続き、認知症サポーター養成講座を実施し、取得者を増やす一方で自治体との連携を深め、安心して暮らしていけるまちづくりに貢献していきます。
ファミリーマートの地域社会とのつながりは、全国の店舗を拠点とした活動だけにとどまりません。全国の農家とも深くつながり、産地が抱える課題を共に解決したいという願いから持続可能な果実生産の支援につなげるプロジェクト「産地と、コンビに、」を展開しています。
現在、日本の農業は、農家の高齢化による人手不足や気候変動による収穫の不安定化、そして「味は良くても傷がある」といった理由で「規格外となってしまう果実の発生など、多くの課題に直面しています。これに対しファミリーマートは、実際に生産現場を訪れて現状を深く把握自治体とも連携し、商品の開発や販売を通じて産地の魅力や課題を発信しています。
2023年度の発足から4年目を迎え、これまで全国各地の様々な果実を使用したアイスバーを広く展開してきました。
お客様は、日常のお買い物のなかで、こうしたおいしさを楽しむことで、生産者の笑顔と産地の未来を支える活動に、参画できるようになっています。
ファミリーマートでは、一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会(JFA)の一員として、2000年から地域の安全を守るセーフティステーション活動に取り組んでいます。
この活動は警察庁の呼びかけで始まったもので、国や自治体、地域の方々とも協力しながら、日頃からの防犯や防災、安全・安心への対策として、徘徊高齢者や女性・こどもなどの駆け込み対応はもとより、20歳未満者へのたばこ・酒類の販売禁止の徹底と、深夜時間帯での青少年に対する帰宅促しなども積極的に実施しています。
2025年度は、「特殊詐欺の被害未然防止対応」などで、JFAから合計162店が表彰されました。
JFA表彰店舗で実際に他の店舗の見本となる素晴らしい対応を行った店長やストアスタッフに対して、ファミリーマートでは社長名で感謝状を贈呈しています。
今後も「まちの安全・安心な拠点」として、地域に密着した店舗運営に取り組んでいきます。
2025年の対応状況
| 女性の駆け込み | 908店 | 1,200回以上 |
|---|---|---|
| こどもの駆け込み | 678店 | 924回以上 | 高齢者保護 | 2,199店 | 3,700回以上 | 特殊詐欺(振り込め詐欺等)の抑止 | 4,069店 ※抑止回数は5,387回以上 | 深夜時間の青少年帰宅促し | 5,746店 |
◆セーフティステーション活動の代表的な事例
・お客さまの行動・言動に不審を感じ「お声がけ」をしたことにより、お客さまを特殊詐欺の被害から守った
・付きまとわれて困っていたストーカーから女性を一時的に保護した
・助けを求めて駆け込んできたこどもや迷子を保護・通報した
・認知症と思われる高齢者、体調不良の高齢者を保護・通報(家族へ連絡)した
・店舗近隣で発生した事故(交通事故・火災等)の適切な対応(交通整理・救助保護・通報等)を行った
ファミリーマートでは、20歳未満の方へ酒・たばこを販売しない取り組みを推進しています。2017年7月には、レジプログラムを変更し、レジで酒・たばこの商品をスキャンした際、音声ガイダンスと同時に、ストアスタッフ側・お客さま側のレジ画面にメッセージを表示することで、ストアスタッフへの注意喚起や、お客さまの年齢確認をしやすくしました。
ストアスタッフの採用時は、年齢確認を行うための研修を受けてから接客を行っており、そのほかにも、加盟店オンライン学習システムにて店長・スタッフ向けに啓もう動画を作成しました。また、年2回定期的に「お酒・たばこ販売体制」に関する教育を、全店のストアスタッフに対し実施しています。
また、定期教育の受講完了記録のほか、法律に定められている酒類の売場表示や区分陳列が適正に行われているか、20歳未満の方の飲酒・喫煙を禁じるPOPや「年齢確認実施中」のポスターなどが設置されているかなどを、店長、スーパーバイザーが確認しています。
レジ画面メッセージ (お客さま側)
レジ画面メッセージ(ストアスタッフ側)