いつの時代も、こどもたちへの支援は国や地域社会の最重要課題の一つです。
少子高齢化の進行に加え、共働き世帯の増加などによる家族形態の変化など、家庭を取り巻く生活環境が急速に変化しています。ファミリーマートでは全国の店舗やストアスタッフとともに、地域社会と連携し、未来を担うこどもの健全な育成や子育て家庭の支援に積極的に取り組んでいます。
「ファミマ学園」は、小学生から高校生まで幅広い学年を対象に「SDGs」や「キャリア教育」をテーマに楽しみながら学べる授業を実施しています。
「SDGs」の授業は、世界が直面する課題について考え、行動するきっかけをつくることを目的とし、「持続可能な開発目標:SDGs」の基本的な知識だけでなく、ファミリーマートが行うSDGsへの取り組みを具体的に、わかりやすく学ぶプログラムです。また、SDGsとも深い関わりがある、「LGBTQ」などについてもテーマとして取り上げます。
「キャリア教育」の授業は、受講する生徒が将来の自分を想像できることを目的に、ファミリーマートの業務内容や様々な職務について社員講師がお話しします。
生徒それぞれが学びを深め、課題達成を促すのみならず、本取り組みを学校と一体となって行うことで、講師を担当した社員の能力・モチベーション向上にもつながり、ファミリーマートにとっても非常に有意義な活動となっています。
2023年度は「ファミリーマート夢の掛け橋募金」寄付先であるセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンとの協働授業を行うなど、様々なアセットを活用し、より良いプログラムを発現させています。
SDGsとは何だろう。どうしてSDGsが必要なのだろう。みんなで出来る取り組みは何だろう。ファミリーマートと一緒に考え、一人ひとりに気付きがある学びを目標としました。
SDGsの17の目標について学習するとともに、ファミリーマートが積極的に活動する環境面・社会面の事例をご紹介し、SDGsの重要性について理解を深めました。
自身の将来を考えるきっかけとなる「キャリア教育」や社会的関心が高まる「LGBTQ」などのテーマも交え、SDGsと社会のつながりを意識した授業を開催しました。
地域社会の一員として、これからの未来を生きるこどもたちの健全な成長、豊かな心づくり、地域の活力づくりに貢献することを目的に、全国の小学生を対象とした「ありがとうの手紙コンテスト」を開催しています。2009年より主催し続け、2024年で16回目を迎えます。
感謝の気持ちを持ち、そしてそれを素直に言葉として伝えることができる人は、地域社会のコミュニケーションの活性化を促すとともに、持続可能な社会の創り手として、地域社会の健全な発展に寄与することができます。
メールやSNSが通信手段の中心となりコミュニケーションの取り方が変化している中、感謝の気持ちを文字にし、手紙に書き、あらためて感謝の思いを考えてみることは、こどもたちの豊かな感性を育てるだけでなく、素直にありがとうを言える大人になる、将来にわたってのコミュニケーションの礎になると、私たちは考えます。
これまでの応募総数は約45万通、延べ25,000校の小学校が参加しています。こうした開催実績と「国語」「道徳」教育への貢献が評価され、2019年には文部科学省後援事業、2022年には「文部科学大臣賞」が授与されています。
加えて、過去の受賞作品5作品が2社の道徳の教科書(2018年度)に掲載され、学校教育にも活用いただいています。
最優秀作品賞の授与式は受賞者が通う小学校で、ご家族、地域のファミリーマート社員・最寄り店舗からも店長やスタッフが同席して表彰式を行い、児童の受賞を一緒にお祝いしています。
一部の店舗では応募作品を掲示するなど、地域のこどもたちの活躍を紹介し、祝福する場所として地域交流の促進にも貢献しています。
こども店長は地域のこどもたちが実際の店舗で職業体験をする取り組みです。
本物のユニフォームに身を包み、レジを操作したり商品を並べたりするなど、店舗の仕事を楽しみながら知る体験学習の機会として、参加いただいたこどもたちだけでなく、保護者の皆さまにも、大変ご好評をいただいています。
参加したこどもたちには、「こども店長」の認定証が贈られます。